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[会員投稿] ウポポイ(アイヌ民族共生象徴空間)

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ウポポイ(アイヌ民族共生象徴空間)

会員番号619 鈴木幸男

今まで白老には3年くらい来ていますが、今回来て初めて「ウポポイ」へ入りました。(民族共生象徴空間)と銘打った施設名の「ウポポイ」とはアイヌ語で“みんなで歌う”と言う意味です。

此処は、白老町にある「ポロト湖」と言う小さな湖の縁にある施設で、広い敷地内に「国立アイヌ民族博物館」や、アイヌの生活を体験する「体験交流ホール」「体験学習館」、「工房」、アイヌの家が並んでいる、伝統的「コタン」、アイヌの伝統芸能が見られる「チキサニ広場」、「国立民族共生公園」などが散らばっています。

「ウポポイ」に入るにはまず入場券を購入しなければ成りません。未だに予約制に成っていて面倒くさいです。ハッキリ言って入場者は少なくすぐ行っても入れると思うのですが、基本的には予約制に成っていますので事前にホームページなどで入場予約します。

面倒なことに、「ウポポイ」への入場とは別に「博物館」に入るにも予約が必要です。

入場料は、当日限りの入場料が大人1200円、高校生が600円で、中学生以下は無料です。私が持っている年間パスポートは、2000円に成っていますので、何回も行ける場合はパスポートの方が得ですね。パスポートの有効期限は1年間です。

パスポートも、ネットで申請してその証を持っていくと窓口で作成してくれます。

これが「年間パスポート」です「ウポポイ」見取り図

車で行く場合は、「ウポポイ」の駐車場は500円ですが、向かいにある「白老駅北観光インフォメーション」(長い名前ですね!!)の、通称「ポロトミンタラ」と言う観光案内所の駐車場に入れれば無料ですよ。

「ポロトミンタラ」

町の中の至る所に「イランカラプテ」と書いた看板が出ていますが、これはアイヌ語で「こんにちは」と言う言葉です。アイヌは文字を持っていませんので、多くの海外の原住民と同じように口移しで言葉を覚えます。

「ウポポイ」駐車料500歩行者入口

「展望広場」と言う所から入口に入り「いざないの回廊」を抜けて「歓迎の広場」を通りゲートの有る「エントランス棟」へ行きますが、なんともネーミングと言え分かり辛い所ですね。

エントランス棟には係員が沢山いて、また客も少ないので親切に対応してくれます。

一番大きな建物は「民族博物館」ですが、その入り口前にはエントランス棟が有って、レストランや売店が数件並んでいます。

年間パスポートの場合は、此処で作成してくれますので、少し手続きに時間が掛かります。

いざないの回廊エントランス棟奥に見えるのが「博物館」

彼方此方に、此処のイメージキャラクターの「トウレッポん」の像が置いて有りますが、これは(オオバユリ)と言う植物だそうでアイヌの食材です。因みにこの子は女の子です。

まず、最初に「体験交流館」へ入って見ました。各館では、色々なイベントが有りますが、時間で区切られていますので、各館のスケジュールをよく見て計画を立てなければならないので結構大変ですね。決められた時間で入退室させられますので、途中から入ったり出たりは出来ませんし、写真も取れない場合が多いです。規制が多すぎるのではないかと感じます。

此処では、アイヌ民族の伝統芸能などが上演されています。

アイヌの人たちも、今では和人との混血の人が多く成って、純粋の人は大変少なく成っていると思います。勿論、中にはいかにもアイヌ人と言う顔かたちの方もいます。

昔は、既婚女性は、唇の周りに入れ墨をしたのですぐわかりましたが、今はしてる人はいませんね。この風習は台湾の原住民とも共通です。

私は、アイヌ人は、古来日本に住んでいたのではなく、南方アイヌは台湾から、沖縄ー九州ー本州ー北海道と渡って来て、北方アイヌはシベリアー樺太ー北海道と、渡って来たのではないかと思っています。詳しい根拠もない、只私の憶測ですので信じないでください!!

「坂上田村麻呂」に追われて九州から東北に来た蝦夷は、アイヌだと思いますから、あながち出鱈目でもないかも知れませんね。

私の知っている範囲でも、台湾の原住民と、アイヌの、着るものや、習慣、楽器、道具がとても似ています。

「体験交流ホール」ホール内部

次に行った「体験学習館」では、アイヌ料理の実習体験や、アイヌの楽器などの演奏体験が楽しめますが、今日はやっていませんでした。

今日は平日なのでやはり人が集まらなければ開催しないようです。

楽器演奏や、料理の講習は事前に開催されるかどうか調べておいたほうが良いでしょう。又、開催時間も決まっているらしいので、その辺も事前に確認が必要です。

その後、「体験学習館」の隣にある、広い「民族共生公園」へ行って見ました。

此処には、白い鹿の群れの像が並んでいます。

又、その向こうには「ポロト湖」が有ります。「ポロト」とは、「大きな沼」と言う意味です。

此処にも沢山の広い広場が有りますが、北海道では芝生に自由に入っていいので天気の良い日などは子供たちは喜びますね。

芝生広場の鹿の置物広場の後ろが「ポロト湖」「体験?学習館別館」

次の「体験学習館 別館」では、机の前にあるドームスクリーンで動物の視線から見た景色を見られますが、目がちかちかして私には見づらかったですね。

次に「民族博物館」の後ろにある「工房」へ行って見ました。

「工房」の建物の前には丸木舟が置いてありました。昔はこれに乗ってサケ漁などをしたのでしょうね。

「工房」工房前にある丸木舟木彫りの実演をしています

工房の中では、工芸家さん達がいろいろな実演を行っています。

作っているものは、木彫りや刺しゅう、織物などですが、実際に観光客の製作体験もできるようです。私も、次回には何か製作体験をしたいと思っています。

工房の前からポロト湖越しに見ると、尖がった形をした銅板色の建物が見えますが、これは、最近できた、星野リゾートの新しいホテル「界 ポロト?」と言う建物です。

「界」と言う名前の付いたホテルは、温泉ホテルと言う事です。因みに「OMO」は、都市型ホテル「リゾナーレ」はリゾートホテルと言う事らしいです。

沼の砂浜には丸木舟が2艘並んでいます。これは、カヌーの体験を出来る事らしいです。

「ウポポイ」展示場で最大の建物の「国立アイヌ民族博物館」へ行って見ました。ここは、外から見ると銀色の変わった形の箱の様な建物です。

チプ(丸木舟)の試乗星野リゾートのホテル「国立アイヌ民族博物館」

1階はシアターに成っていて、アイヌ文化についての映画が上映されたり、世界中の博物館などでの、アイヌの文化に対する展示などを紹介しています。

この博物館に入るのにも予約が必要ですし、入場希望時間も申請しなければ成りません、シアターの映画を見るのにも受付時間が決まっていますので予約で大変です。

中に入って2階に上がると広い展示場に成っています。

個室が沢山有って、そこに展示物が並んでいるのではなく、ひろ~~い展示場に展示物を置いてあるので、初めてでは何がどう飾ってあるのか、どういう順番で見て良いものか、私にはあまり分かりませんでした。

基本的には、この広い「基本展示室」で展示されているものを見て、そのほかの「特別展示室」で展示されているものの鑑賞には、別途観覧料が掛かる事が有るそうです。

見ていると、団体の客が多いようで、学生なんかが先生に引率されて見に来ているようですし、各自治体などの偉い方々と思える人たちも来ていますので予約がこれだけ煩いと大変ですね。

内部展示狩猟道具類アイヌ生活用品
アイヌ生活用品本物では有りません!イヨマンテの生贄の熊?
2階の窓から「ポロト湖」伝統芸能上演

表に出るとポロト湖の縁で、アイヌ伝統の踊りや歌や、ムックリをやっていましたので、座ってみる事にしました。

アイヌの歌「ムックリ」(口琴)演奏アイヌの踊り

伝統芸能を堪能?してから奥の方にあるアイヌのチセ(家)を見に行きました。

此処に並んでいるチセは、アシの藁ぶきの家で、このほかにアイヌの家は、?ササで葺いたチセや、樹木の皮を用いたチセが有るそうです。

アイヌのチセ(家)が並んだコタン(部落・村)

チセの中は、大体の作りが決まっていて、中に入ると玄関と兼用の物置に成っています。

母屋に入ると真ん中に囲炉裏が有ります。入口から見て、炉の向こうにある窓は、神様が出入りする窓で「神窓」と言います。

その窓の左角にある棚は「宝物置き場」で、食器や容器類と刀などが飾ってあります。このようなチセは、あくまでも昔のアイヌのチセで、今ではこのような事は有りません。

家の中には、タペストリーや敷物を編む道具が置いて有ります。

アイヌのチセ(家)見学チセ内の宝物置き場タペストリー編み機
入口から奥を見る表では弓を打てる「ムックリ」(口琴)

中ではムックリの講習をやっています。1000円でムックリを買うと鳴らし方を教えてくれますが、すぐには音が出ません。難しかったですが、家で練習すると、音が出るようになりました。

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