[会員投稿] withコロナの海外旅行2022

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withコロナの海外旅行2022

会員№1883 斉藤隆夫

仲間たちとスイスアルプス・ハイキングの旅 7月
クロアチアのザグレブを拠点にイタリアとスイスを旅しました

1,【チューリヒ空港で仲間たちと合流して古都ルツェルンへ】

6月29日、チューリヒ空港でカタール航空から降り立った70歳前後の仲間たちを迎えて8人が揃いスイス22日間の旅の始まり(夫婦3組・男2人の計8人。浜松・岐阜・茅ケ崎・藤沢・町田の各地から)。本来は2020年に計画されていたのが延びてしまい円安にも直撃して予算が上乗せ。しかし、出発の4か月前には航空券を手配、8ケ月前には貸別荘とホテルなどを手配したおかげで最悪の為替レートで支払いには至らず済んだのです。
さて、空港からルツェルンへ電車(70分)で移動して2泊、古都の街を楽しみました。欧州最大の交通博物館(船で10分)・スイス最古の木橋カペル橋・ライオン記念碑などを観光、1組は霧の中でもピラタス山へハイキングに出かけました。この地では天候が不安定で雨にも降られました。

2,【グリンデルワルト(1,034㍍)の貸別荘を基点にハイキングと観光】

グリンデルワルト日本語観光案内所の手配で貸別荘に7泊(基本は土曜日チェックイン・アウト:観光税・キャンセル保険・手配料など含めて1部屋約16万円)。リビング・キッチン・バスタブ・トイレがあり自炊生活で超高い物価のスイス生活を過ごします。小さな村でもCOOP、MIGROSのスーパーがあり、日本食材の味噌・醤油・豆腐などは手に入るので助かります。今回の貸別荘は不動産系の会社が管理している物件なので、部屋設備の不具合・ごみ捨て場所・シーツ交換・洗濯などに関することは1階のオフィスで相談できるので助かりました。難しい話はスマホのgoogle翻訳で解決できました。
さて1週間の行動ですが今回はハイキングが主流の仲間たちですので6日間有効のユングフラウパス(この地方の登山電車・ケーブルカー・ロープウェイ・ゴンドラ・鉄道・湖船など乗り放題)で上まで登って景色を楽しみながらのラクチンな下りハイキング、疲れた日は首都ベルン観光・蒸気機関車が押す登山鉄道・高山植物園・湖船でトゥーン湖やブリエンツ湖遊覧などいろいろな組み合わせの乗り物でユングフラウ三山(アイガー・メンヒ・ユングフラウ)を眺めながらの1週間が楽しめる。コロナ禍の2021年に開設したVバーン「アイガー・エクスプレス」のゴンドラで一気にクライネシャイデクの1駅上、アイガーグレッシャー駅まで登れるので、登山鉄道で登るのと2通りコース選択ができて嬉しい。

3,【ツエルマット(標高1,608㍍)の貸別荘を基点にハイキング三昧】

グリンデルワルトから電車を2回乗り換えてフランス国境に近いマッターホルン山麓のツエルマットへ移動。ここでも同じように貸別荘へ7泊滞在する。
部屋からは毎日、朝昼夜マッターホルンの秀峰を眺めながらの生活。街はまさに山岳リゾートの雰囲気で、通りにはお洒落な感じのショップが並んでおり、環境保護のために馬車と電気自動車しか乗り入れできない。
この地域の交通機関に乗り放題のピークパス6日間を購入しハイキングを楽しむ。ハイキングコースが多数あり、どのコースも特徴あるマッターホルンを眺めながら歩けるのが嬉しい。ハイキング・登山経験は皆違うので8人全員が一緒に行動するのは少なく、2組に別れたり4組それぞれが好きなところへ行くパターンでした。拘束力もなく体力や興味の違いを尊重した行動パターンなのでストレスもなく楽しく過ごせました。全員で食事をしたのは22日間で3~4回でしたが、それぞれの体験やら発見を楽しく情報交換できたので飽きない旅ができたようです。午後は毎日スーパーへ通い、夕食のメニューを考えたり日本から持参した食材も使いながら夫婦共同で、男所帯もそれなりに美味しい自炊生活を楽しみました。お弁当をイタリア米で炊いて海苔で巻いたものを食べ始めたらポロポロ崩れてしまいオニギリではなくなってしまったこともありましたが、その後は日本米を混ぜてなんとか形にできました。ハイキング途中の山小屋カフェでコーヒータイムなど団体ツアーではできない無駄で贅沢な時間も何回か楽しみました。集合時間に追われないのがいいですね。

4,【レマン湖畔のリゾート、モントルーでジャズフェスティバル】

ハイキング三昧の山暮らしを終えてレマン湖畔へ降りてきました。スイスのリビエラと呼ばれるほどの美しい景色とリゾート感のある街モントルーでは有名なジャズフェスティバルの最終日にあたったのでテンション最高。イギリスのバンド「QUEEN」がマウンテン・スタジオを所有し、フレディマーキュリーが亡くなる直前までレコーディングを続けた場所です。モントルーを愛したフレディは、普通の人として穏やかに過ごせるこの町を「心の平穏を望むなら、モントルーに行け」という言葉で表現したというほど、私も好きな町です。
1週間に渡って毎年開催されるモントルー・ジャズフェスティバルの期間、湖岸通りには露店(飲食・雑貨など)が並び夜中まで賑やかで今やロックフェスティバルの様相です。このレマン湖畔のヴヴェイにはチャップリン、モルジュ郊外のトロシュナ村にはオードリー・ヘプバーンなど著名人が晩年暮らしたほど素敵な場所です。モントルーを拠点に3泊してシヨン城、チャップリン・ワールド、世界遺産のヴォー州ブドウ畑のハイキング、ローザンヌのオリンピックミュージアムなどを訪ねて、行き帰りに鉄道やバス、湖船を利用しました。5年前には国際機関が集まるジュネーヴ観光、5年前にはオードリーヘップバーンのお墓参り、フランス領のシャモニーとモンブラン観光も日帰りできるほど見どころいっぱいの地域なのでレマン湖畔のモントルー泊はオススメです。

5,【スイスの物価:外食代の値段など参考】

レストランでラクレットとチーズフォンデユ・ビールかワインを飲んで9,000円、2人で外食するとこれが最低限です。ピザとパスタを食べても同じような支払額です。ビールやワインが普通の感覚の値段だからポテトチップスのような安いツマミでビールかワインを飲むのが安あがりです。スーパーで野菜や肉を買って自炊するのがスイス旅行を楽しむコツですかね?もちろんお金が余っている方はどんどん贅沢してください。80日間体調を崩さずに旅行できた要因としては1日2・5食にして昼間は飲み物とケーキ又はお菓子、朝・夜は腹7分目にして満腹にしないことでした。

6,【帰国前のチューリヒとPCR検査】

古都・アルプスハイキング・レマン湖畔のリゾートを体験して最終日程のチューリヒへ戻りスイスから帰国する6人が空港でPCR検査を実施。ところが3時間後1人だけが陽性結果となり「ガーン! ションボリ」して市内のホテルへ戻ってきました。症状はなく元気で同室の男性は陰性、とにかくホテルを9泊追加して保険会社への連絡などあわただしい最終日。落ち着いたところで一人残して夜の街へ繰り出して最後の夕食はムール貝と生牡蠣をツマミにビールで乾杯。翌日、我夫婦はザグレブへ戻り、他の5人は陰性証明書(日本版と英語版)、MySOSへの登録、3回接種証明を見せて出国し湿度と蒸し暑さで大変な日本へ帰国。その後、陽性の一人は最初はションボリしたが落ち着いてからは昼間は観光、毎晩チューリヒの夜を楽しんだそうです。延泊代が20万円、変更した航空券が29万円、他に国際電話代など50万円以上の費用がかかったがいまだに旅行保険の補償額は確定しないようです。
チューリヒ空港のPCR検査場はガラガラでほぼ日本人だけ、帰国したら日本は世界一感染者が多い国? そんな国へ帰る人だけが貴重な時間をつぶしてPCR検査とは情けない。世界の潮流から一歩遅れる日本、大丈夫かな?

【クロアチア・イタリア・スイス コロナの現状】

クロアチではほとんどマスク着用なし、イタリアも着用なしだが公共交通機関はマスク着用義務があるので鉄道やバス車内では規則を守ってマスクを着用している。PF2というマスクが推奨されているので日本から持参したマスクでは拒否される時もあるそうです。スイスもほとんど着用なし。どの国でも外国人観光客たちは国民性なのか感染率なのか解からないが0.1%程度の人がマスク着用していると感じた。我夫婦は雰囲気に流されずにスーパー、電車、バス、人混みなどではマスクを着用してリスク管理をして80日間の旅を無事に終えた次第です。この3国ではインド人、韓国人、中東の人たちが特に目立った外国人観光客です。各国ともインド料理店や韓国料理店が目立って増えており、スイスのインターラーケンにはインド料理店が並ぶリトル・インディアのような通りがあるくらいです。南の会の皆さんはもう怖がらずにリスク管理をしっかりしたうえで海外生活を再び楽しみましょう。

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