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[会員投稿] 初めてプーケットへ行ってみました

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初めてプーケットへ行ってみました

2020年9月
会員番号1660 北村裕志

私たち夫婦が住むマレーシアは、コロナ禍からの経済の回復を優先するために、近隣の国々と同じように国境を開いて観光客の入国を歓迎する政策へかじを切りました。それに先立ってタイは外国人の入国時の制限をワクチン接種のみにしました。つまり、マレーシアとタイの間を外国人が行き来するのにワクチン接種以外に何の制限も無いという事です。

そこで、初めてプーケットに行ってみようという事になりました。
タイへの旅行は、2019年1月コロナの騒ぎが始まる直前にチェンマイに行ったのが初めてでした。今回のプーケットは2回目のタイ旅行です。

プーケットに行こうと考えたのには、いくつか理由があります。
まず、今回のウクライナ戦争でロシア人だらけだったプーケットから彼らがいなくなった事です。でも実際には結構ロシア語らしき言語を耳にしましたけど、少なくなったのは確かでしょう。レストランのメニューや看板にロシア語は必ずと言って良いほど書いてありしたから、以前の様子がうかがい知れます。
そして、これは世界中どこでも同じですが、中国人観光客がいない。こちらは人っ子一人いない印象です。

前日 8月21日(日) クアラルンプールで前泊

私たち夫婦の住むイポーにも空港はありますが、プーケットへの便はありません。そこで私たちの乗る飛行機は、250KM離れたクアラルンプール国際空港(以下KLIA)から飛ぶこととなります。通常なら高速バスでイポーからKLIAまで3時間半をノンストップで移動します。しかし、まだコロナの影響でバスの便が少なく、丁度良い便が無かったので、クアラルンプール(以下KL)に前泊することとしました。KLセントラル駅そばの安宿に泊まりました。値段は1泊一部屋85リンギ(約2500円)でした。寝るだけですから。

ホテルの部屋

結局、夕食もホテルの下にあるインド料理レストランで買って、部屋で食べました。シャワーがぬるかったり、配水管が詰まっていたり、周りの部屋が夜中までうるさかったりと散々でしたが、翌日の移動中に寝られればいいや…と思って我慢しました。(教訓:インド人街の安宿は騒音に注意!)

1日目 8月22日(月) 飛行機でプーケットへ

バティックエアー(旧マリンドエアー)という航空会社の飛行機に乗りました。
元々は、近場なのでいつも通りに安いエアーアジアに乗ろうと思っていました。ところがチケット購入を進めるとチェックイン手荷物の料金が結構高くて、これもいつも通りですが、総額は広告の値段よりだいぶ高いものになる感じでした。そこで、他の航空会社の値段を調べてみる事にしました。するとマリンドエアーというインドネシアの航空会社が荷物込みで同じような料金で出している事を発見。その上マリンドエアーはLCC(安かろう悪かろう)ではないとうたっています。直前に予約していたエアーアジアの羽田便が欠航になってしまい、他の航空会社で取り直した経験があったので、キャンセルが多いエアーアジアはいやだなと思っていました。そこで、迷わずマリンドエアーに決めた次第です。
ちなみに、現在マリンドエアーは名前をバティックエアーに変更しています。この会社はインドネシアのLCCライオンエアーの子会社です。LCC子会社のフルサービスキャリアは珍しいそうです。ただし、フルサービスと言いながら、機内サービスはLCC並みでした。

マリンドエアーの機体マリンドエアーの機内はガラガラでした

正午頃にKLIAを定刻に飛び立ち、現地時間の昼過ぎにプーケットに到着しました。

海外旅行をする時の私たち夫婦のポリシーの一つに『出来るだけタクシーには乗らずに公共交通機関を利用する』というのがあります。今回も空港からタクシーやリムジンには乗らず、路線バス(スマートバス)でホテルのあるパトンビーチへ移動しました。理由は冒険心もありますが、やはり安さです。タクシーなら800バーツのところ、バスなら二人で200バーツでした。

今回のホテルはいつもとは違って高級なところに決めました。予約サイトの評価も高い4つ星ホテルで、Homm Bliss Southbeach Patongというところです。その中でも海に面した最上階(と言っても4階建て)のスイートルームです。部屋にジャグジーまで付いているとの事。85平米ですから東京なら一家4人が暮らすマンション並みの広さですね。

客室に入ると広い応接室があり執務室のようなデスクもあります広々としたベッドルーム
洗面とトイレも広々としています二人で入れる巨大なジャグジー
テラスも広く、毎朝、毎晩ここで食事をしましたテラスからの景色

夕食は、Google Map で探した繁華街のイタリアンレストランでピザと肉料理などを持ち帰りし、テラスで頂きました。(残念、写真を撮り忘れ)

2日目 8月23(火) タクシーで観光地を巡る

いつもですが、ホテルの予約時に朝食無しにしました。
ホテルの朝食は高いという事もありますが、周りのローカルな朝食が食べたいというのが理由です。しかし、5泊もするので一度ぐらいホテルで食べてあげようという事になりました。でも、二人で500バーツします。昼食を軽く済ませられるように、おなか一杯食べました。でも、オムレツ2つは卵の食べすぎかも。

前日にホテルのレセプションでホテル直属のトラベルエージェントは無いか聞いたら、外に出てホテル敷地内の道路沿いにある旅行案内所を紹介されました。街中の案内所は詐欺まがいのひどい所があるので気を付けるようにと色々なサイトに書いてあったので、ホテルで予約するのが安心と思いました。
そこで、朝食後に行ってみると誰もいません。隣の両替屋のおばさんに聞くと「昼からしか来ない」との事。ホテルのレセプションでもう一度たずねると、道を反対方向に行くとすぐにもう1軒あると。その案内所に行ってみました。そこは店というより屋台みたいな感じで、旅行案内所というよりカウンターだけの飲み屋のようでした。おまけにカウンターの中に怪しげなオヤジがひとり、屋台?の周りをこれまた怪しげなオヤジたちが3-4人たむろしてお茶を飲みながら談笑していました。ホテルで紹介されなかったら絶対近づかない雰囲気。

最初は別件でランドリー(プーケットではどこでも1kg50バーツで洗って干してきれいにたたんでくれます)を今頼むと、いつ出来上がるか聞きました。とても親切で人なつっこい感じがしたので、「よしっ!」と思い、タクシー観光の交渉を始めました。本業の話を始めてわかったのは、周りでたむろしていたオヤジたちはタクシーやトゥクトゥクの運転手のようでした。タクシー運転手の面前で店のおやじと「こことここを回ってメインはタイガーパーク」と伝え、「じゃあ3-4時間で1500バーツね」と話はとんとん拍子で決まりました。

早速、運転手の車に乗り込みいざ出発。
最初はタイガーパークまでの道沿いにあるカロンビューポイントへ。駐車場には既に車が沢山泊まっています。なかなか有名な観光ポイントのようです。確かに人もたくさんいました。

カロンビューポイントからカロンとカタのビーチを望む

次に本命のタイガーパークへ向かいました。
実はトラと触れ合う(触って写真を撮るなど)目的で、タイガーキングダムへ行こうと言い出したのは妻でした。僕は、そんなでっかいトラのオリに入って何かあったら大変!ちょっと怖いな~と思っていました。そうしたらトラの赤ちゃんと遊ぶコースもあるとの事。赤ちゃんなら間違ってもこちらが餌になる事は無さそうで安心です。
さて、プーケットにはトラと遊べる施設がタイガーキングダムとタイガーパークの2つあります。
古くからあるタイガーキングダムが有名です。地元の旅行案内所やタクシードライバーはみんなタイガーと言うと、キングダムの事しか言いませんでした。
ところが、残念なことにキングダムは自身のWebサイトで、今は赤ちゃんトラが居ないと公表していました。とても正直で良いと思います。
そこで、キングダムではなく最近タイ・パタヤの施設の支店として開業した新興のタイガーパークの方に行くこととしました。そこにはかわいい赤ちゃんトラが2頭もいるそうです。
あとは“百聞は一見に如かず”、下の写真を見てください。

生後40日の双子の赤ちゃん左側の子はお昼寝中だったのか少々眠たいようです
大きな子猫をあやす感じで遊んでもらいました

タイガーパークの後は、Big Buddha(大仏さん)に行きました。
これもいつも思う事ですが、東南アジアの仏像を見ても日本のそれのような荘厳さというか“ありがたさ”を感じられないのは日本人の自分だけでしょうか?

階段を登った丘の上におられます。鎌倉大仏の3倍強の高さ45mだそうです。

最後にもう一つのプーケット観光名所、ワット チャロン(チャロン寺院、シャロンと書かれている事も)へ行きました。
実は私たち夫婦は観光名所としての寺社仏閣めぐりは得意ではなく、現役時代は毎年スイスに行っていたほどの“山と湖”派です。でもせっかくプーケットに来てタクシー借り切って観光するので、近隣の有名どころを眺めておこうと言うわけです。

こちらが寺院の本殿ブッダの骨の断片を収容する仏塔高さ60メートル、3階建て

タクシーでホテルに戻り部屋でのんびり。
朝ごはんをタップリ食べたので、遅い昼食はビールとつまみ類のスナック菓子で済ませました。例の大きなジャグジーに湯をはって、先日KLのドンドンドンキで買った日本の名湯入浴剤を入れて入りました。さすがにジャグジーをONにして入ると、入浴剤のおかげか良く温まって、いつまでたっても汗が止まらず、あとでもう一度汗を流しに入る事に。イポーでは毎晩近所の温泉につかっていますが、海を眺めながらのお風呂はまた格別ですね。

夕食は歩いて10分くらいの地元食堂のようなタイ料理レストランから持ち帰り、ホテルのテラスでビールと共に頂きました。なかなか美味しかったです。

食べる所も基本は外キッチンは屋外、まるで屋台
メニューはこれ、一応タイ料理しか無いようでした。

ここで、一つ面白いことを発見しました。
パトンビーチ(プーケットでも最大級の繁華街)の街中で純粋なタイ料理屋を探しても見つからない。ほとんどのレストランは、「タイ料理&○○料理」と書いてあって○○の中にインド、イタリア、トルコ、ドイツなどが入ります。歩けど歩けど純粋なタイ料理の店(の看板)が見つかりません。Google Mapを頼りに行きついたのが全く街はずれの上の店でした。(疲れた…)
もう一つ不思議なのは、あんなに大勢ロシア人がいたはずなのに、何故かロシア料理店は見かけませんでした。

持ち帰った料理は4品で400バーツ。味も良く価格もリーズナブルです。ホテルのテラスで潮騒を聞きながら、ビールと共に楽しく美味しく頂きました。

4品で400バーツでしたビールと一緒にとても美味しく頂きました

3日目 8月24日(水) 乗り合いバスでプーケットタウンへ

朝ごはんはホテル敷地内にあるセブンイレブンで、フランスから輸入と書いてあるクロワッサン(1個32バーツ)を購入、部屋のテラスでミルクティーと共に頂きました。このクロワッサンは本当に美味しくて、お勧めです。30年前、パリ・シャルルドゴール空港内のカフェのカウンターに積んであったクロワッサンを彷彿とさせる味覚と食感でした。

今日は、ラワイビーチからプーケットタウンの旧市街へ行ってみることに。
まずは、スマートバスでラワイビーチへ向かいました。空港からホテルの近くまで乗ってきた路線バスですが、今度はそこから終点のラワイビーチまで行きます。片道100バーツです。

バスの終点から海岸沿いを少し歩くとピア(埠頭)が見えてきます。ピアの先端まで行ってみました。周りには何人もの釣り人がいました。太刀魚のような細長い魚が釣れるようです。釣り禁止の看板が立っているのですが…..。

このラワイビーチはパトンビーチに比べると、とても素朴な印象です。海岸沿いの道にはレストランや小さな宿(高級ホテルはありません)などが立ち並んでいるので間違いなく観光地です。でもパトンビーチに比べるとすごくのんびりとした雰囲気です。その上、ビーチには水上バイクやパラセーリングの客引きが全くと言って良いほどいません。パトンビーチでは彼らがうるさくて浜辺を散策する気になれないくらいでした。
浜には、水上バイクやモーターボートの代わりに、漁船が並んでいます。ここは漁師町のようです。だから、すぐそばにシーフードマーケットがあるのか!と後で理解出来ました。
今度プーケットに来るときは、ラワイビーチに宿を取ろうと二人で話していました。

海岸に近い浅い所は、海の水がグリーンに輝いていますピア先端から沖合を望むと所々海の色が変わって見えます

次にシーフードマーケットと呼ばれる場所に行ってみました。
そこは、通りの右側(海側)に魚屋が軒を連ね、反対側にレストランが並んでいます。魚屋で買った食材をレストランに持ち込んで、キロいくらで料理してくれるという場所でした。自分で選んだ海鮮類ですから鮮度は確実ですね。

右側に魚屋が左側にレストランが並んでいます魚介類は新鮮で、生きた海老やイカもありました

ここはとても良さそうなので、後日夕食を食べに来ようと決めました。

さて、このラワイビーチから乗合バス(ソンテウ)に乗って、プーケットタウンへ行くこととします。ところが、このソンテウがいつ来るのか?どこから乗るのか全く分かりません。
仕方が無いのでスマートバスを降りたバス停まで歩いて戻りました。そこで、多分30分に1本くらいあるはずというバスを待ちますがなかなか来ません。反対方向に1台行ったので、あれが戻ってくるのか?かれこれ1時間近く待ったころ、遠くにそれらしい青いトラックのような車体が見合てきました。手を挙げて止まってもらい乗り込みます。
ソンテウにバス停なるものは無いようです。街中ではノロノロ自転車ぐらいのスピードで走って客を拾います。客のいない郊外になると突然飛ばしだして少々乱暴な運転も。1時間弱走ってプーケットタウンの旧市街の外れに着きました。やれやれ。

旧市街のメインストリートは小さな店が立ち並んでにぎわっていますが、ゆっくり観光をするには歩道が狭くて歩きにくい印象でした。
通りにはカラフルにペイントされた洒落た店が並んでいますカフェなのか、バイク屋なのか
銀行かと思ったらホテルでした洒落たカフェを見つけて入ってみました

プーケットタウンの旧市街を歩いていると一昔前のシンガポールのように感じました。今のイポーの旧市街をきれいにした感じです。イポーのショップハウスも、ここぐらい手を入れてきれいにすれば、もっと海外から観光客を呼べると思いました。

通りを歩いているとコーヒーをローストする香ばしい匂いがしてきます。ソンテウの一件で疲れていたので一休みしたくなり、香りに引かれて店に入ってみました。店の椅子と机は何となく懐かしい感じの日本の学校のものでした。椅子の背板の裏にはLION事務機のマークが。店主に聞いたら日本からの中古品だそうです。

先ほどソンテウを降りた場所のすぐそばからパトンビーチ行きのソンテウが出ます。パトンビーチ行きの1台が客を乗せて待っていました。多分すぐに出るのでしょう。今度は長く待たなくても良さそうです。それに乗ってホテルに向かいました。ところが、途中で“ひと悶着”ありました。ソンテウはトラックの荷台にテントのような屋根を乗せた作りです。側面はむき出しで、窓はもちろん窓ガラスなどありません。雨が降った時のためにビニールシートが付いていますが、巻き上げて止めてあります。それが、途中で強い雨が降り出して客の一人が勝手にシートの留め金を外して後ろ側だけ下してしまいました。仕方が無いので一番前に座っていた私も前側の留め金を外しました。ところが、走っている間にシートを下したので、シートが空気をはらんでふくらんで大変な事に。運転手が気付いて車を止め、雨の中を濡れながらシートを金具で固定しましたがえらい剣幕で怒っています。とうとう、パトンビーチに着いてもホテル近くの最後のバス停まで行かずに街中のバス停で客全員を下してしまいました。仕方が無いので20分近く歩く羽目に。

途中のショッピングセンターでスーパーマーケットらしき看板を見つけて入ってみることに。フルーツを買って外に出で少し歩くと土砂降りの雨が。小型の折り畳み傘は持っていましたが役に立たず、道端の軒下で雨宿り。小降りになったので、裏通りをホテルの方向へ少し行くと庶民的な“見かけ”のタイ料理?のレストランを発見。そこで、料理を3つ買って持ち帰る事にしました。
料理の値段は680バーツでした。海老料理が時価になっていて他に比べてべらぼうに高かったようです。それに、料理の味もタイ料理というより中華料理に近い感じがして全く中途半端な味です。多分、中国人観光客御用達の店だったのでしょう。Google Mapの評価がそんなに悪くなかったのですが、高評価を付けていたのが中国人だったのでしょうかね??

料理は3品、高いわりにあまりぱっとしなかったプーケット滞在3日目でやっとテラスから夕日を拝むことが出来ました。

4日目 8月25日(木) シーフードマーケットで夕食

前日と同様に朝食は紅茶を入れてセブンイレブンのクロワッサンと共にテラスで頂きました。ちなみに、紅茶はマレーシアから持ってきたキャメロンハイランドのBoh Teaです。

天気があまり良くないので、ジャグジーに入ったりPCで日本のテレビドラマを見たりして、3時頃までホテルの部屋でのんびり過ごしました。日本のテレビドラマは、“アイテレ”でダウンロードし、それらを保存したSDカードをPCに入れて持参しました。昔と違って海外でもPCとテレビをHDMIケーブルでつなぐと日本のテレビ番組をどこででも見ることが出来るので便利になったものです。

ちなみに“アイテレ”と言うのは、我が家ご愛用のSlingboxが近々使えなくなるというので、その代わりに購入した日本のテレビ番組を海外で楽しむための機器です。簡単に言うと、テレビチューナー付きのパソコンを日本の自宅に置いて、テレビ番組を録画しハードディスクに記録します。そのファイルを、海外のパソコンでダウンロードして好きな時に見るというものです。録画しないでライブで視聴することも出来ますが、インターネット環境に依ります。テレビ番組のダウンロードは、時間をかけて行うので、ホテルのWi-Fiみたいな環境でも可能です。実際、スイスのホテルで夜中にダウンロードして、雨の日の昼間に日本の刑事ドラマを楽しむ事が出来ました。一応、著作権法上合法のようです。(参考までです。判断は自己責任でお願いします。)

午後3時頃、前日に下見したシーフードマーケットで夕食を食べるために、スマートバスに乗ってラワイビーチへ行こうとホテルを出ました。バス停はホテルから歩いて10分弱のところにあります。
スマートバスのインターネットサイトに地図があって、バスの現在位置が出ています。それを見ながら、バスがバス停に到着するまでにまだ時間があると油断していました。ところが、僕らがバス停に着いた次の瞬間、地図上のバスの位置がバス停をだいぶ過ぎた場所にワープしました。乗り遅れてしまいました。次のバスは1時間後です。ブツブツと蟹のように文句を言いながら10分ほど早めにバス停に来なかった自分を恨みました。

次のバスに乗ってラワイビーチに着いたのは午後6時前でした。運転手さんにラワイビーチ発の終バスが8時である事を確認してから、シーフードマーケットに歩いて向かいました。

前日着た時より遅い時間だったので、人がたくさんいて結構にぎわっています。魚屋によっては人だかりが出来ているところも。各魚屋の品ぞろえを一通り見ていると、ある店の1パイの活けイカに目を奪われました。魚箱の水の中に1パイだけじっとしています。小ぶりですが、透明に近くて「俺はうまいぞ!」と言っているようでした。値段を聞いたら400バーツ!1600円、50リンギ!高いな~と思って他の店も見てみましたが、他の活けイカはみんな赤茶色の斑点がある普通のイカです。透明な感じのイカは“あれ”だけでした。

道の反対側に並んでいるレストランですが、Google Mapで評価の高い一番奥の店に決めていたので、その店に行って「生きたイカを買うけど、刺身に出来るか?」聞くとOKとの事。
早速先ほどの魚屋に行ってまずは400バーツのイカを注文しました。
かのイカ君はやたらと元気が良くって、魚箱の中で暴れまわって水を噴き上げ、ビニール袋に入れられた後も“俎上の鯉”のようにはならずに暴れていました。早速、レストランのスタッフに渡されました。

そのほかの材料は別の店で購入しました。
まず食べたかったのは、マテ貝です。次にホタテとカキを購入しました。

ものすごく元気な活けイカを買った店カキやホタテを買った店

それらの材料をレストランの店員と相談して料理法を決めます。
飲み物はもちろんタイのビールです。
それにタイ料理と言えばパパイヤのサラダ。
そして、向かいの魚屋で買ったカキ、マテ貝、ホタテを料理してもらいました。

でもやっぱり今宵の一番は、イカ刺でした。耳(先っぽのとんがったヒレ)はパリッパリで昔子供のころ北海道に住んでいた時に食べた記憶のあるパリパリのイカそうめんを彷彿とさせる食感でした。最高ですね。そのほかの部位もパリパリしていて久しぶりに食べた美味いイカ刺でした。
その上、このレストランは日本のしょうゆとワサビをちゃんと用意していました。

魚屋で買った海鮮を料理してもらったレストラン活けイカを刺身にしてもらいました!

そのほかの海鮮類もとても美味しかったです。
ニンニクたっぷりのホタテのバター焼き、シンプルな焼きカキ、マテ貝の炒め物も最高の味でした。

ホタテのガーリックバター焼き焼きカキ

美味しい海鮮料理に舌鼓を打っていると時間が経つのも忘れてしまい、8時の終バスの時間が近づいてきました。支払いを済ませてバス停に向かい、安全を見て30分ほど前にバス停に着きました。少ししてから空港方面からバスが来ました。終点で客を下してもそのまま止まっています。このバスが8時になるとUターンしてパトンビーチ行きになるのかと思っていると、しばらくしてUターンせずにそのままパトンビーチ方面とは逆方向に走り去ってしまいました。その後8時を過ぎても一向にバスは現れません。私たち以外にバスを待っている客はいません。インターネットの位置情報を見てもバスは現れません。こんなところで終バスに見捨てられてしまったようです。

途方に暮れてホテルに電話しましたが、タクシーを拾って帰ってくるしかないと言われる始末。相場は800バーツとの事。バス代の4倍です!バス会社に差額を請求したいくらいです。

冷静になって周りを観察すると、道路の向かい側に守衛所のような小屋があって中に人がいるのが見えました。そこに行って、8時のスマートバスが来ないけど知らないか?聞いてみましたが、分からない様子。もしかしたら言葉が通じないのかも。するとそこへ若い男性がやってきて、その守衛と思しき人にタイ語で何か聞いています。すると、守衛がその男性に僕の方を指さして何か言います。こちらは何のことか全くわからず。すると、守衛が僕に向かって「タクシー、パトンビーチ、400バーツ」と言っているように聞こえました。すかさず「Yes,Yes」。何と、その男性はタクシーの運転手でした。やっとこさ、タクシーにしては上等な彼のホンダ車でホテルへ帰ることが出来ました。それも相場の半額で。めでたし、めでたし。

5日目 8月26日(金) ソンテウを乗りついでカシューナッツ工場へ

この日もセブンイレブンのクロワッサンで朝食を済ませました。それほど気に入ったクロワッサンでした。マレーシアへ買って帰りたいほど。

さて、この日はカシューナッツ工場へ行ってみることにしました。
私たちはカシューナッツが好きで結構食べますが、マレーシアで売っているのは塩味の一般的な物ばかりです。ところが、タイには色々な味のカシューナッツがあるそうです。例えば、ワサビ味。そこで、カシューナッツ工場の直売所に行って日本へのお土産に変わった味のカシューナッツを探すことにしました。

まずは、ソンテウでプーケットタウンへ行きます。そこで、カロンビーチ行きのソンテウに乗り換えてバードパークで降ります。そこから歩いて10分ほどでカシューナッツ工場です。会社の名前は、SRI BURAPA ORCHID PHUKET です。そこは観光客でにぎわっていました。私たちが建物に入ると、すぐさま売り子の女性が張り付きます。売店では色々な味のカシューナッツがそろっていました。ワサビ、オニオン、海苔、などなど。全部缶入りです。一つ一つ試食させてくれます。行ったり来たりして何回も味見した物もありました。結局、11缶2100バーツも買ってしまいました。買った後から気が付いたのですが、結構重い袋をぶら下げて、また歩くことに。

写真はカシューナッツの実のモニュメントです。赤い部分が果実で、その下に出っ張っているのが種。つまり皆さんが知っているカシューナッツです。果実1個にカシューナッツ1個しか出来ません。

プーケットタウンへ戻るソンテウに乗るため、バードパークに向かって、来た道を戻りました。
途中で大きな蜜蜂のモニュメントが付いた門のような入口があるのに気が付きました。どうも、この中に蜂蜜の農場があるようです。興味がわいたので入ってみました。
確かにそこは蜂の農場のようで、例によって直売所も併設されていました。すぐにお姉さんが私たちに張り付いて、色々見学させてくれ、蜂蜜やローヤルゼリー、花粉まで味見させてくれました。特に花粉は強烈な印象でした。ほんの少しの花粉を舐めた後で、何だかクラクラっとしてきて、首の後ろがポカポカしてきます。何かにとても効きそうな感じがしました。物忘れの予防に効果があると言われたので、少々考えましたが、高価なのでやめにして何も買わずに出てきました。ごめんなさい。

帰り道にあった蜂蜜農場

無事、行きに降りたバードパークのあたりまで行き、プーケットタウン行きのソンテウを待ちます。
待つこと30分、小雨が降り出しました。傘をさして待っていると、遠くに青い小型トラックが見えてきました。やっと来た!ホッとしました。

ソンテウに乗ってプーケットタウンへ戻り、パトンビーチ行きのソンテウに乗るのですが、その前にお腹がすいたので遅い昼食とします。洒落たカフェなどには入らず、バス停そばの超ローカル食堂でスープヌードルを頂く事に。何せ、言葉が通じないし、文字も読めない。あきらめて身振り手振りで何とか注文しました。

とてもローカルな雰囲気の食堂です手前の女性に何とか指差しで注文
ビーフンと米粉の平麺をスープヌードルにしてもらいました。自分で調味料をかけて好みの味にするようです。砂糖があるのがビックリ。

ヌードル2杯とココナッツ1個で100バーツでした。
それぞれの値段を知りたかったので、明細を聞くとわけわからず、最後にはメモに書いてもらいました。ココナッツが30バーツ、ヌードルが1杯35バーツでトータル100バーツとの事。
とても美味しかったですよ。

この文字には閉口します
Google翻訳だけがたより
店のオバサンが書いてくれたメモ

さて、バス乗り場に戻ってパトンビーチ行きのソンテウに乗り込むと中々発車しません。なんと乗ったバスが最終でした。その上、時間を過ぎても客が来るし中々発車しない。そのうちぎゅうぎゅう詰めになってきました。ここはインドじゃないから流石に屋根には乗せないだろうな~ってな勢いです。

入口付近では立っている客も。この後、学校の前で止まって学生まで乗ってきました。ポークの炒め物、春巻、海鮮

やっとの思いでパトンビーチに着き、初日からここで買おうと目を付けておいたレストランで夕食を注文し持ち帰りしました。

6日目 8月27日(土) マレーシア・イポーへ帰る日です

最後なのとバスの時間の関係でホテルの朝食を食べる事にしました。

朝食中に土砂降りの雨が降ってきたので、空港へバスで行くのは難しいと思い、バスをあきらめてタクシーで行くことを覚悟しましたが、出かける頃には小雨になりました。そこで、ホテルのスタッフに不要なビニール袋をもらってスーツケースの雨除けカバーにしました。傘をさして、スーツケースをガラガラ引いてバス停まで歩きました。今度こそバスの現在位置の地図を見ながら無事バスに乗り込めました。

卵料理はその場で作ってくれます。カレーやフライドライスなどの各種タイ料理もとても美味しかったです。ホテルの部屋からの最後の景色

空港では時間がたっぷりあったので、早めの昼食をとりました。朝食をたくさん食べたのでお腹はすいていませんでしたが、この後KLIAに着いて、バスの時間によっては直ぐにバスに乗り、イポーに着くのが夜の9時頃になる計算だったので、ここで何か食べておかないと厳しいという想定でした。そこで、前日にプーケットタウンのローカルな食堂で食べたスープヌードルと同じようなものを取って、食べ比べをしてみることにしました。

味は悪くありませんでしたが、値段が2倍近くして、やっぱり空港は高いな!遅い夕食は近所のMamakでタンドーリチキンとナンを買って済ませました。

その後は順調で定刻にKLIAに到着し、予定通りお気に入りのYOYOバスに乗ってイポーのアマンジャヤバスターミナルに着きました。バスターミナルの出口にたむろしているタクシーは遠慮して、Grabで車を手配し、夜の10時過ぎに家に帰ってきました。その後、近所のMamakでタンドーリチキンとナンを買って非常に遅い夕食としました。食事の面でもタイからマレーシアに帰ってきた感覚になります。

これで、私たち夫婦のタイはプーケット旅行の報告はおしまいです。

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