1.医者が救急車の患者待たせ2時間40分買い物、患者翌日死亡
2.セブ州1番リッチ、セブ市5番目にリッチ
3.今週は豪雨が予想される
4.セブ島南部に誘拐の脅威ありと米国大使館発表
5.英国とカナダも注意喚起~セブ島南部における外国人に対する誘拐脅威
6.麻薬関与疑惑の町長が拘置所内で警察に射殺される
7.セブ島南部厳重警戒~観光客減っていない
8.観光客のキャンセルが少し出た~セブ島南部
9.17歳の大学生が”アブサヤフがバス襲撃”との偽情報流す
10.役所等に爆弾があるとの冗談email
11.カモテス諸島の4警察署長更迭
12.67人の州と市町の職員が麻薬常習
13.オンブズマンが国家警察長官のラスベガス観戦旅行を調査
14.間もなくハイブリッド連結バスの走行試験
15.大混雑、不潔、悪臭の警察留置場
16.食肉検査を充実強化
17.ビサヤン海のイワシ、ニシン、サバの3ヶ月禁漁開始
18.セブ市とナガ市でATMスキミング被害
19.公務員特に閣僚はエコノミー・クラスに乗れ
20.今日エスカリオ通りとオスメーニャ・ブルバードでミサと行進
21.ドゥテルテ大統領が米国を憎む理由
22.セブ銀行クラブがATMスキミング被害額を補償すると発表
23.逮捕されたスリがATMスキミングの仲間か?
24.警官や役人に麻薬取引のみかじめ料を渡すのは標準作業手続き
25.警報1発令~熱低マルセがセブ島北端付近を通過
26.熱低マルセによるセブ島北部の農作物被害甚大
27.Peter Lim: 私は無実で逃げない
28.SMがセブ市から刑事訴訟を起こされる
29.セブでもアミハンがスタート
30.バス高速輸送システム着工また遅れのおそれ

11月のセブ

1.医者が救急車の患者待たせ2時間40分買い物、患者翌日死亡
Pinamungajan町(セブ市の西65キロ、西海岸、トレド市の南隣)の州立病院(Dr. Jose Ma. V. Borromeo Memorial District Hospital)の女医(Dr. Teresita Bocado)が、救急車で患者をセブ市の病院へ運ぶ途中に運転手に頼んで買い物をして2時間40分患者を待たせたとのこと(The wait started at 8:30 a.m. and lasted until 11:10 a.m.)。

この患者は脳血栓であったが、運ばれた翌日死亡している。

救急車での搬送は8月24日で、9月15日に患者の父がHilario Davide IIIセブ州知事へ苦情の手紙を送付している。

父親は医師を告訴するつもりはないが、このようなことが繰り返されないように知事に注意を促したとのこと。

この件に関しては調査中でこの医師に対する処分はまだ下されていないが、多分公式な強い叱責を受けるだろうとのこと(may just be reprimanded)。

この医師はまだ病院で働き続けているが、停職等にすると医師不足になってしまうとのこと(if he will suspend the doctor, Capitol will run short of doctors in its hospitals)。

(11月1日)

2.セブ州1番リッチ、セブ市5番目にリッチ
監査委員会の地方自治体2015年財務報告が発表され、州の中ではセブ州が一番リッチで、市の中ではセブ市が5番目にリッチとのこと(Cebu is richest province, Cebu City in 5th place。Commission on Audit’s 2015 Annual Financial Report for Local Government Units)。

各州の純資産額~セブ州が純資産でトップ( Among the provinces, Cebu had assets worth P30.33 billion and liabilities of P1.8 billion, giving it a net worth of?P28.53 billion)。

Cebu,P28.53 billion

Rizal,P8.11 billion.

Negros Occidental, P5.6 billion;

Laguna, P5 billion;

Negros Oriental, P4.96 billion;

Pangasinan, P4.76 billion;

Cavite, P4.59 billion;

Batangas, P4.5 billion;

Leyte, P4.45 billion;

Pampanga, P4.24 billion

各市の純資産額~マカテ市が純資産でトップ

Makati City P37.52 billion

Quezon City P37.41 billion

Pasig City, P22.3 billion;

Manila, P16.26 billion;

Cebu City, P8.12 billion;

Zamboanga City, P7.78 billion;

Caloocan City, P7.06 billion;

Pasay City, P5.83 billion;

Calamba City, Laguna, P5.63 billion;

Taguig City, P5.42 billion

セブ市は324億ペソと4番目に多い資産があるが、南海岸道路のための海外からの借金等で負債が243億ペソと市の中で最大の負債になっている(Among the cities, Cebu City was fourth, with a total of P32.409 billion. However, it’s number one in the list of cities with the most liabilities, at P24.29 billion, mostly because of its foreign loan for the South Road Properties (SRP))。

なお、ダバオ市は14位( President Duterte’s hometown Davao City ranked 14th, with a net worth of P4.28 billion)。

地域別~マニラ首都圏が飛び抜けてトップ( the National Capital Region held a wide lead over the country’s 16 other regions in terms of net assets, having a net worth of P159.49 billion)。

National Capital Region?P159.49 billion

Calabarzon, P92.86 billion;

Central Visayas, P64.76 billion;

Central Luzon, P53.98 billion;

Negros Island Region, P36.65 billion.

(11月2日)

3.今週は豪雨が予想される
今日3日木曜朝熱帯低気圧がフィリピン観測責任領域に入ってくる見込みで、入ったら Marceと命名される( A tropical depression is expected to enter the Philippine area of responsibility (PAR) Thursday morning and will be named "Marce.”)。

昨日2日水曜午前10時にビサヤ地方の東1,315キロにあったが、時速15キロで西北西に進み午後にはルソン地方の東に移動している。

この熱帯低気圧の影響と熱帯収束帯の影響でビサヤ地方はここ数日午後や夜に並雨や豪雨が予想されるという(Due to the intertropical convergence zone along with thunderstorms, Eclarino said the Visayas will experience moderate to heavy rains in the next few days mostly in the afternoon and evening)。

なお、万聖節、万霊節とも警官その他の活動によりセブ市においてはやっかいな事件が発生しなかったという( No untoward incidents in Cebu City on Nov. 1, 2。All Saints’ Day and All Souls’ Day in Cebu City passed with no untoward incidents, thanks to the presence of policemen and others who helped keep the peace)。

2,560人の警官のほか市役所職員、消防署職員、バランガイ・タノッド、ボランテア等が治安維持活動に当たった(2,560 personnel from the Philippine National Police; City Hall’s Prevention, Restoration, Order, Beautification and Enhancement team, Bureau of Fire Protection; auxiliary police; and barangay tanod and volunteers were able to maintain security in those two days)。

(11月3日)

4.セブ島南部に誘拐の脅威ありと米国大使館発表
昨日3日木曜午前11時マニラの米国大使館はウエッブサイトで米国民に対し、セブ島南部においては誘拐される危険があるのでセブ島南部へ行かないように、と注意を促した(US Embassy alerts Americans of kidnap threats in southern Cebu。advisory of the United States Embassy in Manila to its citizens to avoid going to southern Cebu to avoid the risk of being kidnapped)。

テロリスト・グループは、セブ島南部、特に観光地のダラゲッテ町(セブ市の84キロ南、東海岸)、サンタンダー町(セブ島南端、セブ市の137キロ南)、スミロン島(オスロブ町(サンタンダーの北隣、東海岸、ジンベイザメ・ウオッチングで有名)の小島、ボートで約15分)で誘拐を計画している、としている(Terrorist groups are planning to conduct kidnapping in areas frequented by foreigners on the southern portion of Cebu Island, specifically the areas around Dalaguete, Santander, to include Sumilon Island)。

米国大使館の発表の前、フェースブックに以下のような注意情報が出回ったという。

”スミロン島へ行くな、そこでアブサヤフが誘拐を計画している”(a message circulated on Facebook, warning the public not to visit Sumilon Island because the Abu Sayyaf are planning to kidnap people there)。

この情報は第6スカウト・レンジャー大隊(6th Scout Ranger Batallion)よりとされ、これは第11スカウト・レンジャー隊がスミロン島とダラゲッテのリゾートの写真が載っている敵のメールのある携帯電話を発見したという情報に基づくらしい(11th Scout Ranger Company recovered a cell phone from the enemy, reportedly containing pictures of the island and Dakong Isla Resort)。

また先月中東人らしい2人と3人のフィリピン人がダラゲッテのリゾートに宿泊したとの情報もあるという(last month two men with Middle Eastern features had checked in at Dakong Bato resort with two brown-skinned men and a woman, possibly Filipinos)。

セントラル・ビサヤ管区警察は、国軍や沿岸警備隊と協力して警備体制を敷いているという(the police already met with officials of the Philippine Army, Philippine Navy, Philippine Air Force and the Philippine Coast Guard (PCG) to integrate their security system)。

これらリゾート地のホテル等は、警備員等を厚く配置し警備を厳重にしているので安全であると言っている。

(11月4日)

5.英国とカナダも注意喚起~セブ島南部における外国人に対する誘拐脅威
一昨日3日木曜米国大使館が誘拐脅威に関する注意喚起を出したのに続き、昨日4日金曜英国とカナダの大使館もウエッブサイト上で自国民に対し、セブ島南部においてテログループによる外国人誘拐計画があるとしてセブ島南部へ行かないように、と注意喚起を発した(THE British and Canadian embassies have warned their citizens to avoid going to southern Cebu due to reports that terrorist groups plan to kidnap foreign nationals there)。

なお、昨年ミンダナオ地方のサマル島(Samal Island, Davao del Norte、ダバオ市からボートで15分のダバオ湾に浮かぶ小島)で2人のカナダ人が誘拐され、その後斬首されている(Robert Hall and John Ridsdel were later beheaded by the Abu Sayyaf)。

このミンダナオ地方のサマル島襲撃誘拐事件から、セブ州オスロブ町のスミロン島が標的の一つになっているという強い類推が出ていると推定される。

(注)カナダ人誘拐斬首~ 誘拐事件は2015年9月21日深夜、サマル島の海岸沿いにあるリゾートホテルで発生。

武装集団が宿泊客のカナダ人男性2人、フィリピン人女性1人、従業員のノルウェー人男性1人を拉致した。

日本人女性もこのホテルに宿泊していて誘拐されかかったがボートから海に飛び降り脱出し軽症を負った。

その後アブサヤフは、拉致した外国人の釈放条件として、30億ペソ(0.468換算で約64億円)の身代金を要求する動画を、インターネット上に公開。

カナダ政府は身代金要求を拒否。

今年4月と6月にカナダ人がそれぞれ斬首され、頭部は ホロ島(Jolo、ボルネオ島とミンダナオ島の間に連なるスールー諸島の中央にあり、スールー州に属する )の市街地に捨てられていた。

斬首の様子や斬首された頭部を持ち上げている動画が公開された。

(11月5日)

6.麻薬関与疑惑の町長が拘置所内で警察に射殺される
昨日5日土曜午前4時レイテ島アルブエラ町のローランド・エスピノサ(Rolando Espinosa、54歳)町長が拘置所の中で捜査令状を持った東ビサヤ犯罪捜査摘発グループによって射殺された(At 4 a.m. yesterday, Rolando was shot dead by a team from the Criminal Investigation and Detection Group (CIDG) 8 that carried a warrant to search his cell)。

(注)アルブエラ町( Albuera)~レイテ島西海岸

ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)大統領 は、この町長の息子が麻薬取引に手を染め、町長が擁護していると8月に非難していた。

10月5日に町長の自宅に捜索が入った際、覚せい剤や銃器が押収され、町長は逮捕され収監さていた。

犯罪捜査摘発グループは、町長が拘置所( sub-provincial jail of Baybay City, Leyte )内から麻薬取引に関与しているという情報を得て捜査令状を持って取り調べのため監房に入ったところ、町長が警官に向け発砲したため撃ち合いになったとしている。

事件後スエニョ( Ismael Sueno)内務自治大臣は、デラロサ( Ronald “Bato” dela Rosa)国家警察長官にこの射殺事件が標準捜査手順に従ったものであったか等調査し真相を解明するよう指示した。

現場の拘置所の匿名刑務官は捜査の様子を次のように述べている。

犯罪捜査摘発グループの15人がやって来て銃を突き付け扉を開けるように指示、施設内に入っていった。

この間5人の刑務官は、監房の見えない壁の方を向かされ邪魔をするなと言われた。

数分後銃声がしたが、刑務官たちは動かないように言われた。

刑務官達が監房のチェックが出来たのは11時半で8時間後。

町長は独房にいた。

大統領 がエスピノサ町長の息子が麻薬取引に手を染め、町長が擁護していると8月に非難した後、町長は自身の安全と引き換えに息子の麻薬密売に関与している者達の名前を警察に告げていた(He later agreed to execute an affidavit, identifying those who protected his son’s operation, in exchange for his safety)。

町長は、麻薬密売関与の政治家、裁判官、警官、犯罪捜査摘発グループ捜査員、麻薬取締局捜査員、刑務官、軍人、マスコミ職員の名前226人を明かした(He identified 226 names including 19 politicians, four from the judiciary, 38 policemen, 7 from CIDG, one from Philippine Drug Enforcement Agency, 3 from the Bureau of Jail Management and Penology, one from the Army and three from the media)。

町長は、10月に逮捕されるまでの間安全を図るため警察に滞在していた(Espinosa later stayed at the police station under the protection of Chief Insp. Jovie Espenido, Albuera police chief, because he feared for his life)。

町長の息子Kerwinは、10月17日Abu Dhabiで逮捕され、そのうちにフィリピンへ移送される( 現在 国際刑事警察機構にて拘置、under the custody of Interpol)。

エスピノサ町長の射殺に接しEspenidoアルブエラ警察署長は、これで町長の息子Kerwinの麻薬密売関係者に対する告発が水泡に帰すると悲しんでいる(Police chief saddened by death, says all efforts gone to waste)。

エスピノサ町長の長兄のRamonは、町長に名前を出された誰かが弟を殺すように命じたのだろうと言っている。(Ramon, the eldest of six siblings, believed that some persons who were named as illegal drug protectors by Mayor Espinosa ordered his brother’s assassination)。

(注)エスピノサ町長の長兄のRamon~セブ市 バランガイHipodromo(アヤラモールの周辺地域)在住。長兄のRamonの家がエスピノサ町長の実家。エスピノサ町長はこの家で育ったとのこと。長兄のRamonは町長をセブ市に埋葬したいと言っている。

(11月6日)

7.セブ島南部厳重警戒~観光客減っていない
3日木曜と4日金曜に米国、英国、カナダの大使館が自国民に対し、セブ島南部においてテロの脅威があるから行かないようにと注意喚起を発したが、セブ島南部への観光客は減っていないしキャンセルも出てないとのこと。

3カ国の注意喚起が出てから、セブ島南部に15人の軍人と60人の観光警官が追加で派遣された( 15 soldiers and 60 tourist police arrived in southern Cebu)。

(注)追加派遣~9月ダバオ市の夜市で死者14人負傷者71人をだした爆発事件が発生したのを受けドゥテルテ大統領が全土に無法状態を宣言し厳戒態勢を敷いたが(軍隊が警察の補助をして治安維持に当たる)、この厳戒態勢がまだ継続されている(their alert staus has not changed since President Rodrigo Duterte declared “a state of national emergency on account of lawless violence in Mindanao” last September, after an explosion in a night market in Davao City)。

また、セブ島南部の沿岸と港は海軍と沿岸警備隊が四六時中パトロールし警戒にあたっている(Navy and the Coast Guard are conducting patrols 24/7 in the ports of Southern Cebu, as well as off its coast)。

スミロン島のBluewater Sumilon Island Resortのマネージャーは、軍人と警官等の警戒が厳重なので現在ここがフィリピンで一番安全なところだ、とまで述べている。

外国人の予約のキャンセルも無いとのこと。

Bluewater Sumilon Island Resortのフランス人観光客は、軍人、警官が多いので不安はなく安心している、と言っている。

(注)スミロン島~ミンダナオから僅か44キロで、ボートで5~6時間。

ジンベイザメで有名なOslobのバランガイTan-awanも観光客は減っていないし、住民も平静である、とのこと。

ネグロス島、ミンダナオからの玄関口のSantander町(セブ島南端)は、4ヶ所の港が厳重警戒となっている( they have immediately deployed security personnel at the entrance of all four sea ports in the town)。

一方、セブ島の他の有名な観光地モアルボアル(セブ島南部、西海岸)やマラパスクア島(セブ島の北端の沖に浮かぶ島、Daanbantayan町)へも15人の軍人と60人の観光警官が追加で派遣されている(Around the same number of operatives is also deployed in Moalboal and Malapascua towns)。

セブの中央方面軍は、セブ島南部だけでなく観光客の多いボホール州、東ネグロス州、シキホール州の警戒レベルを引き上げている(Despite this, Major General Raul del Rosario of Central Command (Centcom) said they have heightened their security measures not only in the southern part of Cebu but also in the neighboring provinces of Bohol, Negros Oriental and Siquijor, which also attract foreign tourists)。

また警察は、”インターネットで偽情報を流すのを止めろ、一般人は情報の真偽をまず確かめよ”、と呼びかけている。

というのは5日土曜夜、Oslobで2人、Santanderで3人がアブサヤフ・グループに誘拐された、Dalagueteで次の誘拐が企てられている、という偽情報がFacebook上を駆け巡ったとのこと。

(11月7日)

8.観光客のキャンセルが少し出た~セブ島南部
昨日7日月曜セブ州庁舎においてセブ州議会治安維持委員会緊急会議(Cebu Provincial Peace and Order Council emergency meeting)が開催され、州知事、セブ島南部の10町長、治安維持政府機関(various law enforcement agencies)、10町のリゾート施設のオーナー等も出席した。

この中で、2ヶ所のリゾート施設オーナーから観光客のキャンセルが少し発生したとの報告があった。

また警察は現時点においてセブ州に直接的なテロの脅威はないとしているものの、国軍からは念のためアブサヤフの誘拐手口についての説明もなされた。

3カ国の大使館から3つの町の名が出されたが(The advisory cited Dalaguete, Oslob and Santander)、キャンセルが出たのはDalaguete町(セブ市の84キロ南、東海岸)とArgao町(セブ市の68キロ南、東海岸、Dalaguete町の北隣り)。

Dalaguete町のリゾートDakong Bato beach resortは、12月宿泊予定の3グループからキャンセルがあったとのこと。

Argao町のリゾートBJ’s By the Sea beach resortは、今週チェックイン予定の3カップルからキャンセルを受けた。

この内1組は米国人。

リゾートホテルのオーナーから、テロリストが警官になりすまして侵入するおそれもあるので警官には最低限身分証明書を持たすように、との要望が出された。

国軍は、セブ島南部で誘拐の脅威があるとすればスル州パーティクル町拠点のアブサヤフの一派( Patikul-based Abu Sayyaf bandits)だろうとしている。

Samal Island(Davao del Norte、ダバオ市からボートで15分のダバオ湾に浮かぶ小島)やDos Palmas Island Resort and Spa ( Palawan)における誘拐手口は以下の通りとのこと。

誘拐犯はボートでリゾート施設に接近。

漁船が給油しているように見せかける。

誘拐実行犯たちは、顔立ちの良い又はメスティーソ(スペイン人と現地人の混血)風("good-looking" or "mestizo-looking”)などの者で、リゾート施設の女性従業員と仲良くなっているかもしれない。

Agnes Magpale副知事は、バランガイ役員は地元の人間をよく知っており不審者に直ぐ気がつくはずだからバランガイ役員に協力してもらえ、と訴えた。

ジンベイザメ・ウオッチングのOslob町長(Jose “Jun” Tumulak)は、15人のグループのキャンセルが出ただけで3か国の注意喚起の影響はほとんどないとしている(a party of 15 who also cancelled their whale shark watching in Oslob because of the alleged threat。So far, the advisories have not had an impact on Oslob)。

Oslob町長はジンベイザメ・ウオッチングの観光客数が増え続けていることを説明。

62,703 in 2012。81,563 in 2013。113,833 in 2014。183,806 in 2015。194,148 今年9月まで。

(11月8日)

9.17歳の大学生が”アブサヤフがバス襲撃”との偽情報流す
7日月曜夜6時17歳のセブ工科大学の女子学生が、”カルカル市においてアブサヤフがバスを襲撃したがバスのドアはノックされており中へ入れない”などとの偽情報をフェースブックに流し、これがネチズンの間を駆け巡ったという(Abu Sayyaf group allegedly cornering a Ceres Bus in Barangay Ocaña, Carcar City。 The girl posted the status update on November 7, Monday, at around 6 p.m. which was immediately shared by several netizens)。

(注)セブ工科大学Cebu Technological University~セブ市にメインキャンパスのある国立大学(State University)。キャンパスは9ヶ所。名称は工科大学だが、工学部の他に多くの学部を持つ。この学生は情報通信技術学部のあるアルガオ・キャンパス在籍の2年生(The second year student of information and communications technology at the Cebu Technological University-Argao Campus)。アルガオ町はセブ市の68キロ南、東海岸。

(注)ネチズンnetizen~ネットワーク上の市民。networkとcitizenとの合成。

女子学生は”電話で友達に騙された”と偽情報であったことを認め謝罪しているのだが、カルカル市の警察はこの未成年者を起訴するかどうか悩んでいるとのこと。

なんの対応もとらないと真似する者がどんどん出てくるだろうし、と思案している。

フェースブックには次のような趣旨の文言が掲載され、これがどんどん拡散した。

Guys this is true. Abu Sayyaf members blocked a Ceres bus in Carcar. Good thing the bus is locked, the Abu Sayyaf members failed to get in。

(11月9日)

10.役所等に爆弾があるとの冗談email
一昨日8日火曜午後セブ市のセントラル・ビサヤ予算管理局(Department of Budget and Management-7)、セントラル・ビサヤ内務自治局(Department of Interior and Local Government (DILG) 7)(両事務所ともBarangay Lahug)、マンゴ・スクエア事務所(Mango Square administration office)に”事務所に爆弾があるぞ”とのemailが届いた(“May bomba sa office ninyo (There is a bomb in your office),” )。

直ぐに職員は避難し911番(メトロ・セブ圏の警察)に電話し、爆弾検知犬を伴って警察官(Cebu City Police Office-K9 Unit)が駆けつけチェックしたが、何も見つからなかったとのこと。

警察は、”爆弾がある”との偽情報を流して市民を脅すのは止めよ、との警告を発している。

この犯罪の罰則は、5年以下の懲役もしくは4万ペソ(0.4695換算で85200円)以下の罰金または両者の併科とのこと(imprisonment of up to five years and/or a fine of up to P40,000、Presidential Decree 1727, which prohibits the malicious dissemination of false information or making jokes on the presence of bombs, explosives, and incendiary devices)。

セブ市では、9月2日のダバオ市の夜市における爆弾(killed 15 and wounded 69)事件以来、”爆弾がある”との冗談の流布が頻発している。

最初が9月9日、続いて9月12日。

一昨日8日火曜より前に6件発生。

今までに4人逮捕されている。

(11月10日)

11.カモテス諸島の4警察署長更迭
昨日10日木曜付でカモテス諸島(セブ島北部とレイテ島の間の諸島)のサンフランシスコ 町、トデラ町、ポロ町、ピラー町の4警察署長が麻薬撲滅キャンペーンの成績不良(dismal performance)で更迭されセントラル・ビサヤ治安大隊(Regional Public Safety Battalion in Central Visayas (RPSB-7))所属となった。

また4警察署の少なくとも18人の警官は、警察学校で再教育を受ける(At least 18 policemen from the four police stations were also ordered to undergo the Balik Eskwela program, a refresher course to update them about the operations of the Philippine National Police)。

(注)Balik~戻る。 Eskwela~学校。

カモテス諸島は、セブ島とボホール島への麻薬の戦略的積み替えポイントで、かつレイテ島Albuera町の大物密売人Kerwin Espinosa(10月17日Abu Dhabiで逮捕済み)の縄張りに近い(The island is reportedly the “strategic” transshipment point of illegal drugs for mainland Cebu and Bohol。It is also near the town of Albuera, Leyte, the turf of Kerwin Espinosa, the alleged drug kingpin in Eastern Visayas)。

そして麻薬常習者と密売人の投降者数がPoro町で242人、Tudela町で225人、Pilar町で78人、San Francisco町で448人もいるのだから、諸島における麻薬の消費は相当な量に上ると見られている(there were 242 junkies and pushers who surrendered to the police in Poro; 225 in Tudela; 78 in Pilar; and 448 in San Francisco)。

にもかかわらず4警察署は、麻薬撲滅キャンペーンの成績がセブ州で最下位だったとのこと。

Tudela町の警察が手入れを1件成功させただけで、Pilar町の警察はゼロという成績とのこと(Tudela only had one successful operation and Pilar none)。

新任の4警察署長は、1~2ヶ月の内に諸島内の麻薬取引を麻痺させるよう期待されている(the new chiefs they have a month or two to go after the priority targets and cripple the drug trade in Camotes)。

(注)カモテス諸島(Camotes)~セブ島北部とレイテ島の間のカモテス海に浮かぶ諸島でパシハン島(Pacijan、別名サンフランシスコ島)、ポロ島(Poro)、ポンソン島(Ponson)、トラン島(Tulang)の4島からなる。

4つの町がある。

サンフランシスコ町はパシハン島(サンフランシスコ島)

ポロ町とトデラ町はポロ島

ピラー町がポンソン島

(11月11日)

12.67人の州と市町の職員が麻薬常習
抜き打ち検査の結果60人以上のセブ州職員と市と町の職員が麻薬常習だったが、1人も更生治療を希望していないとのこと(THERE were more than 60 government workers from the Cebu Capitol and the town and cities of the province who turned out to be positive of illegal drug use, but none has submitted for treatment or showed interest to undergo rehabilitation program)。

(注)検査主体~ セブ州反麻薬乱用オフィス(Cebu Provincial Anti-Drug Abuse Office (CPADAO))

6月から10月まで26オフィスの3177人の抜き打ち検査を実施し、麻薬常習67人が見つかった。

3ヶ所の州のオフィスから10人の州職員

14の市と町のオフィスから32人

Alegria町とBadian町(両町ともセブ島南部、西海岸)の峡谷探検ツアーガイド23人

州立病院2人

10人の州職員は解雇されたが、市と町の職員については不明。

一方、今週ダナオ市の3バランガイで抜き打ち検査を実施したところ3人のタノッド(tanod、バランガイの治安維持)が常習者だったとのこと。

(11月12日)

13.オンブズマンが国家警察長官のラスベガス観戦旅行を調査
一昨日11日金曜セブ市を訪問していたモラレス行政監察院長(Ombudsman Conchita Carpio Morales、女性)は、デラロサ(Ronald “Bato” dela Rosa)国家警察長官がボクサーのパッキャオ上院議員からラスベガスにおけるパッキャオの試合観戦に招待され本人と家族の航空運賃ホテル宿泊費その他を負担してもらった件について事実把握調査を実施していると語った。

(注)ラスベガスにおけるパッキャオの試合~ 【11月6日 AFP】ボクシング、WBO世界ウエルター級タイトルマッチが5日、米ネバダ(Nevada)州ラスベガス(Las Vegas)のトーマス&マック・センター(Thomas & Mack Center)で行われ、引退から現役復帰したマニー・パッキャオ(Manny Pacquiao、フィリピン)が王者ジェシー・バルガス(Jessie Vargas、米国)を判定の末3-0(118-109、118-109、114-113)で下し、通算3度目の同級王座に返り咲いた。

この場合、金銭を負担したパッキャオ上院議員に焦点が当たっているのではなく、デラロサ国家警察長官が汚職防止法に違反しているかどうかの調査である、と語った(SENATOR Manny Pacquiao’s act does not automatically make the legislator liable for violating the anti-graft law。her office is conducting a fact-finding investigation on the possible liability of dela Rosa, Morales clarified that Pacquiao is not included in the probe。Morales initiated the fact-finding probe to determine whether or not dela Rosa violated the anti-graft law for accepting Pacquiao’s offer)。

(注)パッキャオ上院議員は、デラロサ国家警察長官以外の人達もラスベガスの試合観戦に招待している。パッキャオ上院議員とデラロサ国家警察長官は長年の友人で試合観戦招待は今回が初めてではない(国家警察長官就任後では初めて、 It’s not Dela Rosa’s first time to watch a Pacquiao fight. The two are longtime friends. Dela Rosa was also present during the April 9, 2016 Pacquiao vs Bradley match in Las Vegas)。

公務員が贈答品を受取ることを禁じた法は以下の3法(There are three laws that prohibit public officials from accepting gifts)。

大統領令第46号(Presidential Decree No. 46)~公務員が、 その職位を理由に提供される贈答品を受け取ることを禁止。

公務員の行動規範及び倫理基準(Republic Act 6713, or The Code of Conduct and Ethical Standards for Public Officials)~ Under RA 6713, public officials and employees are barred from soliciting or accepting, directly or indirectly, any gift, gratuity, favor, entertainment, loan or anything of monetary value from any person in the course of their official duties or in connection with any operation being regulated by, or any transaction which may be affected by, the functions of their office。

収賄及び汚職行為防止法(Republic Act 3019, or The Anti-Graft and Corrupt Practices Act)。

デラロサ国家警察長官は、”調査はオーケーだよ、公金は一切使っていないんだから一つも悪いところはない”、とピント外れのコメントをしている(“Sige lang imbestigahan ako,” The PNP chief believes he did nothing wrong as he did not use public funds for his and his family’s trip to Las Vegas last week)。

(注)Sige~オーケー

一方、スエニョ内務自治長官も”大統領の許可を得ているのだから悪いところは一切無い”、とこちらもピント外れ(Interior and Local Government Secretary Mike Sueno has earlier said there is nothing wrong with Dela Rosa’s trip as it had the permission of Duterte)。

(11月13日)

14.間もなくハイブリッド連結バスの走行試験
11日金曜セブ市は、コールセンター職員の通勤手段として少なくとも2台のハイブリッド連結バスの走行試験を今月にも始める、と発表した(AS part of its transportation program for call center agents, the Cebu City Government is set to test-drive at least two electric trains (e-train) this month)。

(注)ハイブリッド連結バス~ HYBRID electric road train、electric trains (e-train)などと表現されている。 ヂーゼル燃料とバッテリーからの電気で走行。 科学技術省(Department of Science and Technology (DOST))とセブ市は昨年5月、セブ市においてハイブリッド連結バスの運行テストを行う旨の合意文書に署名。科学技術省がハイブリッド連結バスを提供。

試験は、ハイブリッド連結バスがセブ市に適合するか否かをみるため。

走行ルートは、どのルートが一番需要があるか検討し業務受託企業( business process outsourcing (BPO) companies)と相談して決める。

1台の定員は60人で料金は無料( Each has a capacity of 60 passengers、 the E-train would be free of charge)。

試験は1年間で終了後ハイブリッド連結バスは科学技術省に返却されるが、必要により延長や試験ルート拡大もあり得る。

セブ市によると、セブ市には349の業務受託企業があり160,000人のコールセンター職員が働いているという(there are 160,000 call workers directly employed by 349 BPO companies in Cebu City alone)。

(11月14日)

15.大混雑、不潔、悪臭の警察留置場
セブ市警察本部長は管内の11警察署長に日々5人以上の麻薬犯を逮捕するように命令しているので、逮捕者が相次ぎ、どこの警察署の留置場も超満員、大混雑とのこと。

例えばPunta Princesa Police Station(セブ市南部、バランガイPunta PrincesaはバランガイManbalingとバランガイTisaの間)の男子房では眠るのに順番待ちとのこと。

物凄く狭い留置場の写真がインターネット(cebudailynews.inquirer.net、November 14th, 2016 10:49 PM)で見ることができるが、1人は箱の上で背中を延ばし足を曲げて眠っている、1人は立っている、数人はしゃがんでいる、他は横になっているが人と人が重なり合い、肌と肌が触れ合っている。

足を伸ばせない箱の上で眠るのが順番待ちとのこと。

房内のトイレからは常に古い小便が悪臭を放っている。

咳をしたり、風邪を引いたり、下痢だったり、皮膚病の人間もいる。

暑くて自分の汗でシャワーを浴びているようだという。

男女2房で10人収容の設計というから男の房は多分5~7人収容の設計なのであろうが、男房に24人入れられている(At PS 10 in Punta Prinsesa, the cell that was designed to hold 10 detainees has 26, including two females)。

逮捕者が多すぎて司法手続きが渋滞し、留置場から拘置所への移送命令もなかなか出ない。

その上、拘置所(Cebu City Jail)も超満員。

Cebu City Jailは600人収容の設計のところ、 3,578人収容している。

拘置所増設の計画はあるが、来年の5月か6月にしか完成しない。

(11月15日)

16.食肉検査を充実強化
セブ州政府は、病死した家畜の肉がクリスマス期間に売られるのを防止するためマーケットにおける食肉検査を充実強化するとしている(intensifying its meat inspection in the markets throughout Cebu to prevent the sale of double-dead meat this Christmas)。

(注)double-dead meat~病死した家畜の肉(フィリピン英語らしい。 Double-dead meat is the Filipino appellation for meat taken from an animal that has died of disease)。

また病死した家畜の肉がマーケットに出ないように各市と町の畜殺場における検査も強化する(the public meat inspection is also intensified in the abattoirs in every town and city in the province to prevent double-dead meat from penetrating the market)。

病死した家畜の肉は、質感、色、特に匂いによって見分けられる(Double-dead meat can be determined by its texture, color and especially the smell)。

州政府は、全セブ州の全食肉検査員を集め本日16日水曜から3日間の検査業務向上のための研修を行う。

食肉検査員は既に農業省国家食肉検査サービルの21日間研修を受講済みである(the inspectors have already undergone rigid 21-day training on basic meat inspection training course certified by the National Meat Inspection Services (NMIS) of the Department of Agriculture)。

セブ州に畜殺場は27ヶ所あり、食肉検査員はセブ市、ラプラプ市を含め168人いる。

(11月16日)

17.ビサヤン海のイワシ、ニシン、サバの3ヶ月禁漁開始
15日火曜ビサヤン海におけるイワシ、ニシン、サバの3ヶ月の禁漁期間が始まった(来年2月15日まで)。

(注)ビサヤン海(Visayan Sea)~北はルソン島南部ビコル地方に属するマスバテ島、東はサマール島レイテ島、南はセブ島ネグロス島、西はパナイ島に囲まれた内海。

禁漁は漁業行政命令( Fisheries Administrative Order (FAO) 167-3)による。

11月15日から翌2月15日までが上記魚の産卵期(spawning period)に当たるため幼魚から成魚まですべて禁漁となる。(FAO 167-3 prohibits the catching, killing, selling or possessing of sexually mature sardines, herrings and mackerels or their larvae, fry or young)。

この期間沿岸警備隊、国家警察海上部隊、海軍がパトロールに当たる(the Philippine Coast Guard, the Philippine National Police Maritime Unit and the Philippine Navy)。

違反者は、6ヶ月と1日以上6年までの懲役若しくは6千ペソ(0.449換算で13363円)の罰金又は懲役と罰金の併科に処せられ、漁業免許も取り消される(Offenders will be subjected to imprisonment of six months and one day to six years and/or fine of P6,000 and by forfeiture of the catch and cancellation of fishing permit or license)。

(11月17日)

18.セブ市とナガ市でATMスキミング被害
セブ市とナガ市で8人のATMスキミング被害が発生している(automated teller machine (ATM) scams)。

7人の被害は16日水曜ナガ市で発生し合計で423,900ペソ(0.4515換算で約93万9千円)の被害(The series of unauthorized withdrawals from ATM bank accounts of seven persons all happened on Nov. 16 inside a mall in Naga City in southern Cebu, where they lost a total of P423,900 to bank scammers)。

1人の被害者はセブ市のDave Tumulak市会議員で5万ペソ(11万円)づつ長期にわたり引き出されており、合計被害額は公表されていないが相当高額らしい(he reported last week to LBP( Landbank of the Philippines) that a big amount of money was missing in his ATM account、Every day there was a P50,000 withdrawal)。

彼は、市長から警察関係事案担当の副市長に任命されており、かつセブ市議会の治安維持委員長であり監視カメラ設置条例の起案にも携わっていたので、犯人にバカにされた、と言っている(deputy mayor for police matters and the chairman of the city council’s committee on public order and safety and was also the one who formulated the implementing rules and regulation on the placement of CCTVs all over the city。They made a fool out of me)。

ATM付近の監視カメラによると、犯人はヨーロッパ系の外国人らしい(European-looking person)。

(注)国際的に暗躍しているのはブルガリア系集団と言われている。

ATMスキミング被害を防ぐには、暗証番号を入力する時指先を隠すこと、という。

一般的に、犯人はATMカード番号と暗証番号の両方を盗むために、ATMの少なくとも2つの場所に装置を設置する( カードのデータ読み取り機と暗証番号を入力する手元を狙った隠しカメラの2つ)。

犯人はスキミング装置を設置後、近所に待機し、内臓の無線デバイス(ATMにインストールされている)を介して送信された情報を受信するらしい。

(11月18日)

19.公務員特に閣僚はエコノミー・クラスに乗れ
ドゥテルテ大統領は6月30日大統領就任式の後の第1回閣僚会議で閣僚に対し、公務員特に閣僚はビジネスクラスに乗るな(エコノミー・クラスに乗れ)、そして空港で特別扱いされてはならない、と命じている( government officials, especially Cabinet members, should not be flying business class when traveling。 Duterte directed his Cabinet members to shun priority treatment at the airports)。

また大統領自身は、大統領がマニラ空港で航空機を利用する際の特別対応(滑走路周辺や上空に他の航空機を1~2時間、進入させない飛行禁止区域の設定など)も廃止すると宣言し、そのようにしている( Duterte also said?he would do away with the presidential no-fly-zone whenever he would fly in and out of the country’s main gateway)。

ドゥテルテ大統領は、週末にダバオ市に戻る際には、一般乗客と同じにセキュリテイチェックを受けエコノミークラスに乗っている(Duterte takes economy flight to Davao(The Philippine Star) | Updated July 9, 2016 - 12:00am、Like other passengers, Duterte subjected himself to routine security check before boarding the plane)。

(彼は、特別な行事がない限りウイーク・デイはマニラで過ごし、週末はダバオで過ごすことにしている)

The Philippine Starの先月の記事”ドゥテルテの最初の100日、今のところ順調(Duterte’s 1st 100 days, so far so good(Updated October 6, 2016 - 12:00am))”には次のように紹介されている。

”大統領はフィリピンエアーでマニラ~ダバオを往復する際一般乗客と同じに身体検査などのセキュリテイチェックを受けているが、以前の大統領には見られなかったことである(That the Filipino people saw with their own eyes the President taking a Philippine Airlines (PAL) flight from Manila to his hometown in Davao City… allowing himself to be frisked at the security counters is something we never saw)。

前任の大統領がマニラ空港を出発する際には、滑走路周辺や上空に他の航空機を1~2時間進入させない飛行禁止区域の設定など特別対応をして、他の航空機のスケジュールを一層混乱させていたものだ(In fact when his predecessor would leave the country or fly to the provinces there would be a “no-fly zone” effective for one hour, which often extends to two hours and worsens the traffic with airlines missing their scheduled flights)。”

ドゥテルテ大統領の91%という支持率の高さの秘密の一端がこういうところにも見える。

このような大統領の態度や行動は大衆の人気を得る彼の戦略の一環ともみえるが、お金持ちで特別対応を受けていた以前の大統領より好感がもてるのも事実である。

先月習近平国家主席との調印式の際にポケットに手を突っ込みガムを噛んでいたのも人気取り戦略の一環ともとれなくもない(大きな援助を与える大国に対し、大きな態度を取っているところをフィリピン国民に見せる)。

もっとも、高い支持率の秘密として麻薬撲滅キャンペーン、政治行政の腐敗撲滅キャンペーンなどの規律重視、自身の私腹を肥やさない姿勢などが評価されていることなどが根底にあるのも事実。

(11月19日)

20.今日エスカリオ通りとオスメーニャ・ブルバードでミサと行進
本日20日日曜午後セブ市のエスカリオ通りとオスメーニャ・ブルバードで”王であるキリスト・ミサ(Christ the King mass)”と荘厳行進が行われるので、両道路を通行しようとする車は迂回路を指示される( There will be a Holy Mass at N. Escario Street from Villalon Drive to Don Gil Garcia Street. The mass will precede a solemn procession from Capitol area to Metropolitan Cathedral. Authorities will start closing roads at noon today and will keep them closed to vehicles until the religious activities end.)。

特別に重要な用のない限り上記2つの道路に近づかないほうがいいとのこと。

エスカリオ通りの迂回路を指示される区間~reroute traffic from the corner of N. Escario St. and Villalon Drive to Don Gil Garcia St.

オスメーニャ・ブルバードは正午から1レーン閉鎖(州庁者からメトロポリタン大聖堂)、迂回路を指示される~One lane of Osmeña Boulevard starting from the Cebu Provincial Capitol going downtown until the Cebu Metropolitan Cathedral will not be accessible during the solemn procession right after the mass.

(11月20日)

21.ドゥテルテ大統領が米国を憎む理由
ドゥテルテ大統領は、先月の日本訪問時に講演で米国の悪口を言っていたが、19日土曜ペルーでプーチン大統領と会った際にもさかんに米国の悪口を言っていたという( Duterte talks to Putin about distrust with US, hypocrisy of the West、Philippine Daily Inquirer / 06:16 AM November 20, 2016)。

あるフィリピン紙はドゥテルテ大統領が米国を憎む主な理由、憎むようになった事件を3つ挙げている(Here’s why Duterte hates US、Manila Standard.posted?September 07, 2016 at 12:01)。

A.学生時代からの左翼的思想、反米思想、

B.ホテル爆発のメイリン事件 (The Meiring Affair) から分かった米国の比主権侵害の行動、

C.米国が女性子供を含む600人を虐殺した スルー諸島の中心ホロ島のダホ山の戦い。

A.ドゥテルテ氏は学生時代左翼思想のフィリピン愛国青年団(Kabataang Makabayan)に所属していたが、同団のリーダーのシソン氏(Jose Ma. Sison)は後にフィリピン共産党(Communist Party of the Philippines)を結成した人物。

(注)Kabataang~青年。Makabayan~愛国心の強い。

ドゥテルテ氏の政治思想の教師は上記シソン氏であるが、彼は反米思想の持ち主であった(ドゥテルテ氏は ベトナム戦争を巡って反米運動が広がった1960~70年代前半に大学生活)。

ドゥテルテ氏は今年5月の大統領選挙の前に、”我々はシソン氏の影響を受け愛国青年団のメンバーになった、もし運良く私が大統領選挙に当選したら私が最初の左翼思想の大統領になるだろう”と言っている(“Sison contaminated us early on and we became the first KM members. If I make it, God-willing, to the presidency, I will be the first left President of this country,” Duterte said days before the May elections)。

B.ドゥテルテ氏は、自分の米国政府に対する喧嘩腰の態度の原因はダバオ市におけるテロ攻撃に米国が関与したことから来る、と認めている(Duterte also admitted having a falling out with the US government as he accused Washington of having a hand in a terrorist attack in his hometown, Davao City)。

2,002年ダバオ市のEvergenホテルの米国人メイリン(Michael Terrence Meiring)の客室で爆発が起き、メイリンは足切断火傷等の大怪我を負い入院した(爆発したダイナマイトはメイリンの所持品だったことがホテル従業員の証言でわかった)。

爆発の翌日米国 FBI職員のバッジを付けたアメリカ人が、フィリピン政府の許可なしに、メイリンを病院から米国に連れて返ってしまった。

米国大使が当時ダバオ市長だったドゥテルテ氏のところに来て、メイリン事件を調査すると保証した(He assured me then that they will conduct an investigation regarding the Meiring incident)。

しかし米国政府からは、フィリピンの主権(犯罪者メイリンを起訴)を侵害したことに対する説明が未だにない(Yet since then, the US government failed to fully explain to me how come they violated our sovereign right to prosecute Meiring who committed a crime here in our city)。

メイリン事件の数ヶ月後、Davao International AirportやSasa wharfで爆発事件が発生したが、この後ドゥテルテ氏は爆発事件に米国政府が関与していると疑いだしたという(When a bomb exploded at the airport and followed by another explosion at the wharf several months after the hotel explosion that injured Meiring, that was when I started suspecting that the US could have had a hand in the said explosions)。

ドゥテルテ氏は”米国に侮辱された”、といまだに言う(“We were insulted by America,” Duterte said)。

側近のデルフィン・ロレンザナ国防長官は、”メイリン事件がいまだに大統領の心の中でうずいている”、と認めている(Defense Secretary Delfin Lorenzana confirmed that the Meiring Incident still rankles President Duterte to this day)。

C.9月ドゥテルテ大統領がラオスの東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議に出発する時に、オバマ大統領がフィリピンでの超法規殺人に触れるなら、”売春婦の息子め(son of a whore)、その場所で罵倒してやる”と発言し、続いて米国が女性子供を含む600人を虐殺した スルー諸島の中心ホロ島のダホ山(Bud Dajo)の戦いを引き合いに出した。

”何人殺したのだ、600人だ、もし彼がこの質問に答えて謝罪したら私は超法規殺人について答えるだろう”(”how many Moro died? Six hundred. If he can answer that question and give the apology, I will answer him [on the alleged extra-judicial killings],”)。

またアセアンサミットでは各国の首脳に当時の女性子供の虐殺写真を回覧して演説した。

(注)ダホ山の戦い(1,906年)~ 1899年の米比戦争勃発とほぼ同時にモロ族(スルー王国等)が米国に抵抗するモロ・アメリカ戦争が始まるが、 その中でスルー諸島のダホ山に立てこもったタウスグ族は女性や子供を含む600人が米国により虐殺された。 1915年、スルー王国はアメリカと協定を結んでついにその支配下に下った。

(注)米比戦争(1899~1902年)~米西戦争(1898年)でスペイン降伏後アメリカは、フィリピン独立の約束を反故にして植民地にし、独立軍の掃討を始めた。こうして独立を宣言したフィリピン( 1899年1月1日にアギナルドが初代大統領に就任。 1899年1月21日フィリピン第一共和国建国)と米国との戦争が始まったが、フィリピンは敗れ、アメリカ植民地支配が確定した。


一方、昨年ドゥテルテ氏はダバオ市長時代ではあるが、”米国を憎んではいるが、個人的感情は脇に置き国益を優先させる”と注目すべき発言もしている(Duterte still ‘hates’ the US but Phl interest comes first,EDGE Davao ,TUESDAY, 21 APRIL 2015 20:32)。

”私の米国への憎しみは消し去ることが出来ないが、国益のためには個人的感情を脇に置かなければならない”(Mayor Rodrigo Duterte clarified that his “hatred” against the US has not diminished but added that his personal issues against the Americans must be set aside in favor of national interest)。

”南シナ海の諸島問題で中国にストップをかけるよう米国に頼もうと以前言ったが、それは米国に対するスタンスを和らげたわけではない”(Duterte said his earlier statement that he would ask the US government to help stop China from its incursions on disputed islands in the West Philippine Sea does not mean he has softened his stance against the Americans)。

(11月21日)

22.セブ銀行クラブがATMスキミング被害額を補償すると発表
昨日21日月曜セブ銀行クラブは、 ATMスキミング被害にあったと確認された人達に対し被害額を補償するとした(THE Cebu Bankers Club (CBC) assured all verified victims of Automated Teller Machine (ATM) skimming that they will refund their stolen money)。

今までに被害者はセブ市とナガ市の15人で被害総額は約3百万ペソ(0.449換算で668万円)に上るとのこと。

被害にあったほとんどの口座は、給料の払込口座だった(majority of the accounts victimized were payrolls)。

セブ銀行クラブは、キャッシュカードの持ち主はスキミングが容易な磁気読み取り方式カードからICチップ、マイクロチップ入のEMVカードに切り替えるように、と言っている(ATM card holders should instead go to their respective banks and request to change their magnetic strip cards to Europay, MasterCard and Visa (EMV) cards which store data on integrated circuits and microchips)。

Dave Tumulak市会議員(被害者の1人で 警察関係事案担当の副市長で、かつセブ市議会の治安維持委員長)は、次の内容を銀行に要請したとのこと。

”各銀行は全ATM周辺に監視カメラを設置すること(現在監視カメラを設置していない銀行がある)”

”各銀行はATMにスキミング機器が設置されていないか毎時チェックすること”

セブ市警察本部は、今回の事件がスキミングによるものか、システムへの侵入(経済活動妨害行為)によるものか、結論が出ていないとしている(The CCPO has yet to verify whether the separate cases were a result of skimming or breach of security system, which would mean economic sabotage)。

(11月22日)

23.逮捕されたスリがATMスキミングの仲間か?
21日月曜にセブ市のモールでスリ容疑で逮捕された女3人(46、42、32歳)がATMからの不正引き出しの容疑者であった(A woman, who was arrested with two others for pickpocketing inside a mall in Cebu City last Monday, turned out to be a suspect in the series of unauthorized withdrawals from automated teller machines (ATM))。

ATMスキミングで総額299,300ペソ(0.4485換算で667336円)の被害にあった4人が、逮捕された3人の女の内の一人Marlyn Roque(42歳、ルソン島中部のブラカン州出身)が詐取の犯人だと証言した(Marlyn Roque, 42, and a native of Bulacan, was positively identified by at least four victims as the same person who allegedly defrauded them of a total of P299,300 in the ATM skimming scheme)。

昨日22日火曜3人の女はスリの容疑で送検されたが、今後ATM詐欺関連の情報システム接触接続法違反(violating Republic Act 8484 or the Access Devices Regulation Act of 1998 in relation to the ATM scam)でも起訴される見込み。

この3人の女はATMスキミング・シンジケートの構成員と見られている。

21日月曜3人はセブ市バランガイBaniladのGaisano Country Mallで46歳の女性にぶつかり財布をスッた。

財布がなくなったのに気づいた女性はモールの外をパトロールしている警官に報告。

3人の女はモールの駐車場のToyota Innovaに乗車しようとしたところをつかまり、女性の財布は所持品の中から発見された。

車の中にいた男2人は逃走。

スられた女性は同じ容疑者から今月17日にも財布(contained a credit card, two Metrobank ATM cards, identification cards, and cash amounting to P50,000)のスリ被害にあっていた。

モールの監視カメラを調べたら、女3人組の1人がぶつかりスリを働くという21日月曜と同じ手法であった。

そして女性のクレジットカードで87,000ペソ(19万4千円)の買い物がされていた。

スリが逮捕されたと聞き、数人のATMスキミング被害者達が Mabolo警察に来てスリの顔を見せてもらった。

数人の被害者達は、すぐに自分が金を引き出そうとATMに行った時騙したのはRoqueだと言ったとのこと。

騙しの手口は同じ手法であった。

被害者がATMにカードを入れたらカードが中で引っかかり出てこなくなった。

Roqueが来て、”私のカードも出てこなくなった、暗証番号を入力してみたら良い”と言ったので暗証番号を入力したという。

後刻銀行にカードがATMから出てこなくなったと報告に行ったら、既に金が引き出されていた。

暗証番号の入力をRoqueが見ていないと思ったが見ていたのであろうとのこと。

(11月23日)

24.警官や役人に麻薬取引のみかじめ料を渡すのは標準作業手続き
昨日23日水曜上院の聴聞会(Senate committee on public order and dangerous drugs)において東ビサヤの麻薬王ケルウイン・エスピノサが証言を行ったが、麻薬取引の大金をみかじめ料(用心棒代、protection money)として警官やその仲介者や役人に渡すのは彼にとって標準作業手続き(standard operating procedure (SOP))になっていたと述べた(Kerwin Espinosa exposes how it has become a standard operating procedure (SOP) for him to spend millions of pesos in drug money to buy the protection of police officers, their middle men and government officials)。

(注)ケルウイン・エスピノサ(Rolando “Kerwin” Espinosa Jr.)~ 東ビサヤの麻薬王(Eastern Visayas’ top drug lord)。セントラル・ビサヤの麻薬王が次々に口封じのため警官に射殺されるのを見て身の危険を感じ国外に逃亡していたが、10月17日Abu Dhabiで逮捕され、フィリピンへ移送 された。彼の父親のレイテ島アルブエラ町のローランド・エスピノサ(Rolando Espinosa、54歳)町長は今月5日拘置所の中で捜査令状を持った東ビサヤ犯罪捜査摘発グループによって射殺された。息子のケルウイン・エスピノサは、父親が口封じのため警官に射殺されたのを聞き、みかじめ料を取っていた警官や役人の名を明かすことを決めたと言う。

ケルウイン・エスピノサの主な証言内容は次のとおり(名前を出された当事者は皆否定している)。

デリマ上院議員(Leila de Lima、前司法長官、5月の選挙で当選)にRonnie Dayan(デリマ上院議員の運転手でボディガードで元恋人)を介して選挙資金として800万ペソ(0.4495換算で1780万円)を渡した。

セブ州のVicente Lootダーンバタヤン(Daanbantayan)町長(元東ビサヤ管区警察副局長)に2012年当時警官のLeo Laragaを通して月12万ペソ(27万円)を渡していた(Loot P100,000 a month、 Leo Laraga P20,000 a month)。

(注)Leo Laragaは、彼の父親ローランド・エスピノサ町長を拘置所の中で射殺したメンバーの1人。

セブのビジネスマンPeter Limは、 drug lord Jeffrey “Jaguar” Diazに覚醒剤を供給し、Jaguarは彼(ケルウイン・エスピノサ)に供給していた。

(注)セブのビジネスマンPeter Lim~ドゥテルテ大統領によって麻薬王と名指しされた後、嫌疑否定のためドゥテルテ大統領に会いに行った。

みかじめ料を取っていた東ビサヤの警官の氏名等省略。

(11月24日)

25.警報1発令~熱低マルセがセブ島北端付近を通過
本日25日金曜早朝熱帯低気圧マルセ( Tropical Storm Marce)がセブ島北端付近を東から西へ通過した。

(昨日24日木曜午後ミンダナオ島東北端に上陸(上陸直前に熱低に発達)、午後11時レイテ島オルモック付近(Ormoc, Leyte)、本日25日金曜午前8時イロイロ州( ILOILO)北端を通過しジントトロ海峡( JINTOTOLO CHANNEL))

昨日24日木曜セブ州その他州に 警報1(tropical cyclone warning Signal No. 1)が発せられた。

警報1が発せられると船舶は航行禁止となる( no vessels shall be allowed to sail during tropical cyclone warning Signal No. 1)。

昨日24日木曜セブ州の各港で102船舶、3モーターバンカ、897人が足止めとなった(The Cebu Port Authority (CPA) reported that a total of 897 passengers, 102 vessels and three motorbancas were stranded in different ports of Cebu yesterday)。

セブ市では土砂崩れ、洪水の起きやすい地域( landslide- and flood-prone areas)の学校は本日休校。

それ以外の地域でも校長判断で休校が可能(school principals can cancel their classes if there is a need to do it due to the bad weather for the general safety of all their students)。

マンダウエ市では全公立校が休校(The Mandaue City Government declared no classes on all levels of public schools today)。

ラプラプ市では休校なし( classes will continue today)。

上記3市以外のセブ州の市と町では昨日と本日全学校が休校( Cebu Provincial Government has suspended classes in all levels yesterday and today)。

(11月25日)

26.熱低マルセによるセブ島北部の農作物被害甚大
昨日25日金曜早朝熱帯低気圧マルセ( Tropical Storm Marce)がセブ島北端付近を東から西へ通過したが、これによるセブ島北部における農作物被害は甚大という( there was "significant" damage to crops in Bogo City and the towns of Sogod, Tabogon, San Remigio, Medellin, and Daanbantayan)。

土砂崩れ、洪水の発生した地域はあったが、セブ州における死者、行方不明者、負傷者の報告は今のところない。

マラパスクア島(セブ島北端の北に浮かぶ島)では10艘以上のパンプボート(エンジン、アウトリガー付きのボート)が破壊されたり、沖へ流されたりした(In Malaspascua Island, more than 10 pumpboats were destroyed and washed ashore by the strong winds and waves)。

サンタフェ港( Sta. Fe, Bantayan Island、セブ島北端の西に浮かぶバンタヤン島の港)の客船フェリー(Super Shuttle Ferry 3 of Asian Marine Transport Corp.)の固定ロープが切れて3.5キロ離れたHilantagaan島(バンタヤン群島に属する小島)まで流されたとのこと。

昨日25日金曜午前11時に警報1(tropical cyclone warning Signal No. 1)は解除され、足止めされていた船舶は順次出港を始めた( 2,567人が足止めされていたらしい)。

(11月26日)

27.Peter Lim: 私は無実で逃げない
23日水曜上院の聴聞会(Senate committee on public order and dangerous drugs)において東ビサヤの麻薬王ケルウイン・エスピノサによって麻薬密売人の元締めと名指しされたセブのビジネスマンPeter Lim氏は、一昨日25日金曜夜マンダウエ市の彼のオフィスでFREEMAN紙の取材に応じ、”私は無実であり逃げない”と語った(I'm here. I don't need to go abroad because I'm innocent. I believe truth will prevail," Lim told The FREEMAN in an interview Friday night in his office in Mandaue City)。

(注)ケルウイン・エスピノサ( Kerwin Espinosa)の証言~ drug lord Jeffrey “Jaguar” Diazの話によると、セブのビジネスマンPeter Limは drug lord Jeffrey “Jaguar” Diazに覚醒剤を供給し、Jaguarはケルウインに供給していた。ケルウインは海外でPeter Limに会ったことがある。

(注)セブのビジネスマンPeter Lim(61歳)~今年7月7日ドゥテルテ大統領によってフィリピン3大麻薬王の1人と名指しされた後、7月15日嫌疑否定のためダバオ市までドゥテルテ大統領に会いに行った(フィリピン3大麻薬王のもう2人は服役中)。

Peter Lim氏の発言要旨は次のようなもの。

私は逃げない、日本と英国へ行くスケジュールがあったが、キャンセルした。

ケルウインは死人のJaguarからPeterのことを聞いたと言っていて、Peterと直接取引をしていたとは言っていないから、噂話を証言したにすぎない。

ケルウインは海外でPeterに会ったと言っているが、彼と私の出国歴をイミグレが調べれば彼は私以外の別人に会ったと証明されるだろう。

私に対して出国差し止め命令が出ていないこと(no hold departure order issued)が、私が無実であることの証明だ。

(参考1)Peter Lim氏が取材に応じたきっかけの一つに、フィリピン告発人協会のSandra Cam会長が、”Limは起訴されるべきだし大統領は逮捕命令を出すべきだ。彼は行方不明だ”、とニュース番組で語ったことがある。

(参考2)Abu Dhabiに逃亡していたケルウイン・エスピノサ逮捕のきっかけ~フィリピン告発人協会のSandra Cam会長の秘書がAbu Dhabiでケルウインを発見したとのこと。

秘書はAbu DhabiのIndian storeにいたケルウインの写真を撮り10月8日Cam会長へ連絡。

Abu Dhabiのイミグレでケルウイン入国の確認が取れたので、Cam会長は大統領特別補佐官と国家警察長官へ電話した。

(11月27日)

28.SMがセブ市から刑事訴訟を起こされる
先週の23日水曜セブ市長は、SM Prime Holdings Inc.が SM Seaside City mallの規模を過小に申告し市に対する税を不当に逃れていると同社の幹部4人を裁判所に訴えた(Last week, the mayor filed criminal charges in court against four officials of SM Prime Holdings Inc. (SMPHI). He alleged that they misrepresented the size of the SM Seaside City mall to reduce their tax bill.)。

3,700万ペソ(0.440換算で8400万円)を支払うべきところを1,400万ペソ(3180万円)しか支払わず、2300万ペソ(5230万円)を逃れているとしている(Osmeña said the proper tax obligations of SM this year alone should have been about P37 million, but they only paid P14 million, or an underpayment of tax amounting to at least P23 million.)。

またSM Seaside City mallには建築物のセットバック違反があり、これについても同時に訴えている。

(注)セットバック義務~将来の道路拡張等のため道路から10メートルは構築物を設置してはならない(SM could not build within a 10-meter right-of-way between the coastal road and its property. This 10-meter road lot is set aside for utilities, possible road widening and public use)。セットバックのメートル数については新聞によって数字が異なっているが、ここではとりあえず10メートルとしておく。 30-meter minimum setback widthとの報道もある。

SMは建築物のセットバック違反の是正について、12月と1月のセール期間が終了したら2月から是正するとしているが市長は早急な是正を求めている。

建築基準法に適合するまで建築許可とテナントの占有許可を凍結する、としている(Mayor Tomas Osmeña has turned down the request of SM Seaside City management for the city to reconsider its decision to freeze the issuance of Building Permit and Certificate of Occupancy Permit for the mall's tenants. Osmeña said he will not allow the issuance of permits until the mall fulfills the requirements of the National Building Code of the Philippines)。

市長は強硬に次のように言っている。

”SMが市に好意的に接していないのだから市も優しく接する必要はない、彼等は彼等が望むように何でも罰せられずに済むと思っている、彼等は再考を求めているがダメだ、これは行政訴訟ではなく刑事訴訟だ、有罪判決が出たらモールを閉鎖してやる”("They're not nice to the city. Why should we be nice to them? They think they can get away with anything they want. They give us reconsideration. No. I just want to point out what we filed is a criminal charge not an administrative charge. And if found guilty, I will close them. At least the store,”)。

実は、SM Seaside City mallがセットバック違反をしている件については昨年11月開業前から指摘されていた(新モール公道用地を侵食、New mall encroaches on coastal road right-of-way、November 11th, 2015 01:03 AM、 cebudailynews.inquirer.net)。

SM Seaside City mallは昨年11月27日開業しているが、建築基準法違反があるのに建築許可や占有許可が出ていたのか、または許可なくして営業開始していたのかは不明。

(11月28日)

29.セブでもアミハンがスタート
昨日28日月曜マクタン気象台は、ビサヤ地方でも北東の季節風すなわちアミハンが吹き始めたと発表した(the northeast monsoon or the Amihan has already started)。

フィリピン気象庁の本庁(Quezon City)が、北ルソンでアミハンが吹き始めたと発表したのが1日であるから約1ヶ月のズレがある。

これから体感上涼しい季節がやって来るが、統計を見るとセブの月間平均最低気温は1年中そう変わらない。

月間平均最低気温

5月           26度

4月と6月から11月まで 25度

12月から3月まで    24度

なお、11月1日のフィリピン気象庁の本庁の発表は次のとおり(ONSET OF THE NORTHEAST MONSOON、01 November 2016)。

For the past several days, strong to gale force Northeasterly winds were noted to prevail over the seaboards of Northern Luzon due to the gradual strengthening of the high pressure system over Siberia.

With these developments, the Northeast wind flow is expected to further intensify and become dominant over most parts of the country, bringing cold and dry air. These meteorological conditions indicate that the Northeast Monsoon Season has started.

Surges of cold temperatures may also be expected.

(11月29日)

30.バス高速輸送システム着工また遅れのおそれ
セブ市のバス高速輸送システムのコンサルタント契約にアバヤ前運輸相のサインが無いことがわかり、同システムの着工にまた思わぬ障害が出てきた(Cebu City’s Bus Rapid Transit (BRT) project hit a snag as one of the papers for one of its consultants wasn’t signed by former transportation secretary Joseph Emilio Abaya)。

コンサルタントは、同システムの制度や組織の構築、審査、調整、管理その他の専門技術を提供する。

同システムの構築にあたり運輸通信省にもセブ市にもノウハウがないのでコンサルタントは必須という。

この問題は新政権の入札落札委員会の判断に委ねられる(It will now depend on the new bids and awards committee (BAC) of the new administration、新政権発足は6月30日正午)。

入札は済んでいるが再入札となれば半年から1年は遅れる(It can delay the project for six months or up to more than one year if they decide that there should be a re-bidding of the consultant)。

前政権時代の入札の評価のみで済むのなら遅れは生じない(if it’s possible to just finish the evaluation of the previous bidding, there wouldn’t be any delay)。

(11月30日)


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